CrossOverは移転しました。 移転先 http://airys2.blogspot.com/

[05/03/12]

Philips LHH-300Rのトレイ修理

おはようございます。
今日はちょっと前に修理した、CDプレーヤーのお話でも。
長文ですが、良かったら読んで見て下さい(笑)

僕が家で使っているCDプレーヤーは
今からさかのぼる事、9年くらい前に購入した
ポンコツなCDプレーヤーLHH300Rなんですが、

当時15万近く出して購入した物で(今なら中古で3万円台で買えます)
SONY 『CDP-X5000』と散々迷った挙句、試聴して
LHH300Rにしたと言う…のが間違いだったのか、
正解だったのかは分かりませんが(笑)
こんな奴ですね。



音は勿論の事、愛着もあるため、
なかなか新しい物を買えないでいるのですが
このCDプレーヤーがよく壊れるんですね。
うちの場合、デジタルボリュームの異常や、
トレイギアの歯欠けによるCDトレイが出てこなくなったり
以前書いたように、ヒューズが飛ぶ事も。

検索エンジンなどでも、このCDプレーヤーの兄弟機種である
LHH200Rや、上位機種のLHH500R等も同じように
よく故障するとネットで調べるといっぱい出てきます(笑)
(最近では僕のブログの記事も、グーグルの上の方に来るようですね。
トラブルに悩む人のお役に立てれば幸いです)

他にもマランツ製のCDプレーヤーにもスイングアームメカが搭載されている
ものでも同様のトラブルが掲示板でも報告されています。
さて、今回壊れた個所は、トレイを開閉する際に肝となる
トレイギアです。どんなものかと言うと、こちら。



この写真は、一年ほど前に撮ったものです。
2chや、フィリップスの掲示板で
症状を質問した所、良かったら余っているのがあるので
どうぞと、親切な方からギアを譲って頂いた物で
CDプレーヤーを分解し、欠けたギアと一緒に撮ったものです。
(その節は相談や、ギアを譲って頂いてありがとうございました!
この場を借りてお礼申し上げます)

このギアは非常にモロく、
湿気が多い所で使っていると割れやすいようです。
同様に材質についても質問した所、
ヨーロッパなどでは湿度が低いので
吸湿対策が薄いため、このような症状が起こり易いのだとか。

しかし、イギリスなどでは吸湿現象が起きて
ギア−がボロボロになる事例は多いとの事。
同じヨーロッパでもさすがオランダのメーカー。
イギリス同様、日本の高音多湿の場所での
対策はしていなかったようです_| ̄|○

(設計は日本支社での事らしいですが
部品の供給の都合などから、こう言った欠陥品を
使わざるを得なかったのかなーと想像してみたり)

そして譲って頂いたギアに交換して
半年も経たないうちにまた欠けてしまい…
現在に至るわけです。

さすがに長い事放置しておいて
そのままと言う訳にも行かないので、
自分で修理する事にしました。

メーカーに修理に出すと、1〜2万近くかかる上に
同じ部品に変えられてしまう危険があります。
となると、また数ヶ月後に破損と言う事も。
2度ある事は3度あると言いますしね(笑)

そこで、協育と言う、歯車メーカーに
特注で作って貰えないか?と、秋葉原のお店に持って行って
質問した所、以下のような回答が帰って来ました。


『サンプルギアの件ですが、お預かりしたサンプルの外径を
測って見ました所(欠けているので正確には測れませんが)
9.6φ(ファイ)程になります。歯数が10ですので、計算上モジュールが0.8になります。
合わせてみた所では、サンプルの歯は三角に近い事から0.75でも0.8でも
上手く噛み合います。後は噛み合った時のガタ量の問題かと思います。

モジュール0.8、材質SUSの場合、製品代1281円、加工費3675円、
モジュール0.75、材質SUSの場合、製品代1113円、加工費3675円
モジュール0.75、材質が真鍮の場合、製品代323円、加工費2100円となります。


(2005.11/3補足)
半年以上前からメールや掲示板での質問や
検索エンジンで飛んで来られた方も多いようなので補足しておきます。

秋葉原にある、ヒロセテクニカルと言うお店で僕は注文したのですが、
http://www.hi-k.co.jp/kaisya.html
台東区は東上野にある協育と言う会社で
注文をして頂いたのでこちらのアドレスも載せておきます。
http://www.kggear.co.jp/


ふむ。結構なお金がかかるんですね。
最初は2chの掲示板では、ハードオフなどで中古で売っている
100円のCD-ROMを分解して、ギアを移植する事も出来ると
書いてあったので、真似しようと考えたんですが、
家にあった余っていたCD-ROMを分解して
試して見た所、サイズが合わない事と
加工が面倒くさいのでやめておきました(笑)

と言うわけで、一番安い真鍮でオーダーする事に。
SUS(ステンレスの事です)でも良かったのですが
CDのトレイに使う分には、金属であれば
耐久性は気にならないので安い方にしました。
今考えると、SUSでも良かったかもしれませんね。
ちょっとリッチに(笑)

では具体的に説明して行きましょう。
次にこちら。



先ほどの写真で欠けたギアの部分を糸ノコで切断します。
(ギアの材質が柔らかいので、簡単に切り落とせます。
経年変化でモロくなっていたのかも知れません)

続いて紙やすり、もしくは板やすりで
表面を平たくします。100円ショップで売っている物を
僕は使いました。



ギアはこんな感じで。



サイズ比較のために昔、CAD/CAMで描いた物を
マシニング加工して作ったギアも載せてみました(笑)
こちらの素材はSUSです。デカいですね。
(僕の中ではゼビウスのアンドア・ジェネシスと呼んでますw)



真鍮製のギアをホットボンドで
切り落とした台にくっつけて終わり。
(ホットボンドは最近は100円ショップでも売っています。
『ホットメルト』って言う名前で販売されてますね)

念のため、ホットボンドが取れないか
軽く引っ張ったりして確認してみましたが
全然大丈夫でした。こちらが完成後の写真です。



次に、CDプレーヤーを分解して、割れたギアを取りだし、
新しく作ったトレイギアと比べてみます。
2回目に欠けたギアは相当キテます(笑)
真鍮のギアの方が高さが若干ありますけど
今の所問題はありません。



ボロボロになっていて、ギアの役目を果たしていませんでした。
こんな風になっていれば、オープンボタンを押しても
そりゃあCDは出て来ないですよね。

後は元通りにプレーヤーに取り付けておしまい。
ご自分で修理される方は、CDプレーヤーを
バラすのに、トルクレンチと六角ナットが必要になります。

他にラジオペンチがあると便利かも。
コネクタを抜くのにペンチを使いますので。
実際やってみると、そんなに難しくないですね。
必要なのは、ほんのちょっとの勇気です(笑)

現在は、なんの問題も無く動いています。
(少々、トレイの開閉時の音がガラララ…と音を立てますが
気になる程ではないです。
0.75のモジュールにしてしまったので、0.8だと
この音は出ないかもしれません)

CDのピックアップのレンズが
イカれたらおしまいですが、それまでは大切に使おうと思います。
このCDの最大の特徴である、スイングアーム、スウィングアームメカは
振動に弱いですが、音楽性に富んだ音を奏でてくれますので。

ここまで読んで下さった方、ありがとうございます!
長文失礼しました。


P.S 検索エンジンで飛んで来られた方へ。
同様のトラブルでお困りの方がいましたら
何か疑問点があれば、遠慮無く掲示板もしくはメールでどうぞ。
マランツや他のスイングアームを搭載したCDプレーヤーでも
同じトラブルが起き易いとの事。
ちなみに全く同じ歯車を作るとなると
5万くらいかかるそうです。

Posted by AIR.at 07:53 Top | Comments | BBS | Track Back List | PermaURL
Track Back URL:http://s03.2log.net/editor/tb.php?id=airys1:blog:144

CrossOverは移転しました。
移転先はhttp://airys2.blogspot.com/です。