Chu-Moyヘッドフォンアンプの製作・その2(基板・前編)
今回はCMOY製作第2弾です。基板に抵抗とコンデンサを
ハンダ付けしていく手順を説明していきます。
前回の記事はこちら。
Custom,Mod Chu-Moyヘッドフォンアンプの製作・その1(ケースの加工編)まず、ここでオペアンプについて簡単に説明しておきます。

左の写真は両電源8PのSIP(Single Inline Packege)の
シングルオペアンプで1回路、
右の写真が両電源8PのDIP(Dual Inline Package)で、
図のように2回路が入っています。
(デュアルオペアンプと呼ばれるものです)
今回使うオペアンプは右のタイプになりますね。
ちなみにシングルオペアンプは4番ピンが
マイナス電源(V-と表記します)、
7番ピンがプラス電源(V+と表記します)になります。
デュアルオペアンプの場合、4番ピンがV-、
8番ピンがV+になっています。
あと、上に半円マークと、黒い●がありますよね?
このマークがオペアンプの向きを表していて、
反時計回りに1、2、3…8となっています。
ICソケットにも、半円マークがあるのが分かるはずです。
ハンダ付けする際は、これを間違えないようにして下さい。
このオペアンプと言うのは
各メーカーから様々な物が出ていて、
有名な所ではバーブラウン社のOPA2604AP、
OPA2134PA(今回使うオペアンプはこのどちらか)
音響用の最高峰と呼ばれるOPA627AP(BPは選別品だったはず)、
OPA637AP(BP)はピュアAUの世界では絶賛されていますね。
あまり関係無いですが、うちのDJミキサーにはJRCの4580Dだったかな?
が使われています。過去ログに書いたけど忘れましたw
これをOPA2604APや、お金があれば(笑)
OPA627BPなどに全て変えれば、音質は激変するはずです。
この辺りは、ギターのエフェクターの改造などで
使用されている方が多く、検索エンジンで調べると
山ほど出てきますので、興味がある方は
調べてみると良いと思います。
ちなみにOPA627はシングルオペアンプなので、
2つ必要ですが、価格は日本では1個あたり、3,000円〜4,000円します。
つまり、CMOYに使おうとするならば、
オペアンプのみで6,000円〜8,000円もする事になる訳です。
ebayやヤフオク、それからDigkey辺りで購入すれば
かなり安くなりますが、それでも高い事には変わりありません。
ここまで高価な物を使うのは、
さすがに気が引ける(破壊したら目も当てられない)ので
もっと安いもので良いと思います。本体の部品代が
オペアンプ抜きで、2,000円弱の物に8,000円のオペアンプを
入れるのは、始めて作るヘッドフォンアンプでは勿体無いですw
更に高音質にこだわるのであれば、
今回作る、ヘッドフォンアンプをもっと改良した物にOPA627を
使うと良いと思います。気楽に作れる、最初の1歩のHPAには
やめておきましょうw
と言うわけで、この辺はまた最後のまとめで
後述するとして、さっそくハンダ付けしてみましょう。
まず、タカチが出している、基板TPC-34-49(105円)を使い、
そこにオペアンプを差し込むソケットを、まずハンダ付けします。
位置は写真を参考にしてみて下さい。
写真の場合だと、TAKACHIと書かれている方を下とします。
そしてソケットを上から5つめの穴、右(または左)から
5つめの穴に合わせて差しています。
ここでの注意は、ICソケットの半円マークの
位置を間違えないように気を付けて下さいね。
差し込む場所は左から5番目、下から5番目の位置に合わせて付けてみます。
そうすると左に4つ、上、下に4つの穴のスペースが出来るはずです。

ICピンの足をそれぞれハンダ付けします。
そして次に抵抗をハンダ付けするのですが、
ここでちょっとしたアドバイス。
購入した抵抗は、それぞれ、紙に置いて、
セロハンテープで留めるなりして分けておきましょう。
こんな風に。

僕の友人の車の整備士によく言われるんですが
『段取り8に作業2』と言う言葉あります。
つまり、段取りが良くないと、作業に手間取ってしまい、
時間がかかってしまうだけでなく、失敗する可能性も
高まります。予め抵抗を分けて、写真のように、
マスキングテープ(セロハンテープ)で留めておいても良いですし、
箱にそれぞれ分けて入れておくの良いと思います。
抵抗はテスターで調べるか、色で読み取る事も出来るので
それはこちらを参照にしてみて下さい。
抵抗のカラーコード表話を戻して、早速抵抗をつけていきます。
まず、10Kオームの抵抗を、オペアンプピンのすぐ真下に
差します。抵抗にプラスマイナスの極性はありません。
ですが、箱を閉めたら中身は見えませんが、
職人は見えない所にもこだわるのが通ってもんですからw
見栄えを良くするためにも、向きを揃えておくのも良いと思います。
今回購入した金属被膜抵抗は、上記のカラーコードを見ると
分かりますが、誤差がプラスマイナス1%以内なので
端のカラーが茶色になっています。これを左側に合わせて綺麗に
揃えると少しは見栄えは良いかもしれませんね。

基板の裏面はこんな風になります。

ピンクの線に沿って抵抗の足を曲げて、
オペアンプの足にハンダ付けして下さい。
オペアンプの足は6番、7番ピンに繋げます。
手順はまず、抵抗を基板に通す→抵抗の足を曲げて位置決め→
→長さに余裕を持ってニッパで切断→はんだ付け→余った抵抗の足を切る
こんな感じでやっていきます。

次に1Kの抵抗を使います。1Kだと、音量がかなり取れすぎてしまうので
僕は2Kを奨めますが、2.7Kくらいで丁度良いかもしれません。
2.7Kにすると、DrHEADのノーマルのゲイン定数と
ほぼ同じになるはずです。
これは後で試して追記します。次に裏面です。

ピンクの色の通りに配線します。
余った抵抗の足は捨てないで下さい。これは再利用します。
反対側の抵抗の足は切ってしまってOKですが、まだ付けておいてもOKです。
邪魔にならないように反対側にでも曲げてしまいましょう。

サクサク行きましょう。次に4.7Kの抵抗を使います。

裏面です。隣りのオペアンプの8番ピン(+電源)に
繋げるだけなので簡単ですね。

100Kの抵抗を使います。これの裏面はこちら。
(2006.3.30)オペアンプを他のJRCの5532系や
2114Dなど、色々試してみたいのであれば、
中村さんのサイトを参考に、2.4Kくらいの抵抗を使うと
良いと思います。中村さんのサイトの説明ですと、
『バイポーラー入力のOPアンプを使ってみたかったので、
入力バイアス電流が、キャンセルするように負帰還回路の定数を選んでいます。
-中略-
OPアンプの入力バイアス電流があるので、
入力側のインピーダンスはなるべく小さくしたかった、
という事情もあります。』
との事ですので、試しに僕も実験して見た所、2.4KでOKでした。
中村さんのCMOYは2Kを入れていますが、他のサイトなどを見てみると
だいたい2.7k〜2kの抵抗でOKみたいですね。
ちなみに、100Kのままだと、僕の手持ちではバーブラウンOPA2134、OPA2604、
日本無線のJRC2068D、022D、062D、アナデバのAD8066等しかダメでした。
(音が割れたり、片方しか聞こえなかったと言うのは、
僕が使用した電池がへたっていた可能性もあるので、
一概にダメとは言えないんですが^^;)

続いてオペアンプの5番ピンの足に繋げます。
これで、片側、左チャンネルの抵抗の
音声入出力のハンダ付けが終わりました。
シンプルな回路ですので簡単ですね。(抵抗はもう一本あるんですが、
それはカッップリングコンデンサを付けた後で)
まだコンデンサがありますが、仕事は4割くらいは終わりました(笑)
右側のチャンネルについては次回にでも。
次の記事へ続きます。
Chu-Moyヘッドフォンアンプの製作・その3(基板・中編)
Posted by AIR.at 23:53 Top |
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