CrossOverは移転しました。 移転先 http://airys2.blogspot.com/

[06/05/06]

オペアンプの比較試聴・前編

(2006.5/8)オペアンプの一部を写真付きで紹介。
インプレも加筆修正してみました。

今回は前からちょこちょこ
試聴していた、オペアンプの比較編です。
オペアンプって何ですか?って方は
こちらを見てみると良いかもです。


オペアンプとは?(ウィキペディア)





そのオペアンプの気になるインプレは、
ネットで探すと山ほど出てきますが、うちのサイトの場合は
もうちょっと突っ込んで書いて?いるはずなので、
これから購入される方の参考になれば幸いです。

僕の主観で書いているので、アテにならない方が多いですけど(笑)

このオペアンプですが、オーディオプレーヤーだけでなく、
様々な電子機器に使用されていて、値段もピンキリです。
高いものは、こんな小さなチップに数千円〜数万の物もあります。
安いのは10円くらいから(笑)
超小型の半導体な訳ですから、値段が高いのは仕方がないんですが…

そのサイズも色々な規格がありますが、僕が使ったものは
オーディオ用では一番メジャーな、8ピンのSIP型とDIP型、
他にも面実装タイプのSOP型を用いてみました。

このオペアンプ、物によっては音質がコロコロ変わるので、
ネットで検索して調べている方も多く、
ググると色々なサイトが出てきます。

最近はDrDACの改造や、DrHEADの改造で
バーブラウンのオペアンプを使われる方も多いですね。

バーブラウンのオペアンプ(現TI社)は
ちょっと値段が高くなってしまっていますが、
その手の方々には非常に人気があります。

さて、それらを交えて試聴の方に行ってみましょう。

その前に、僕が一生懸命、夜なべしてMSペイントwで書いた
オペアンプの図も載せておきますね。





まず、試聴に使った曲はこちら。




・ Junior Sanchez - Superincumbent

クラブミュージックからまず1曲。
リンク先で試聴出来ます。EMMA HOUSE 9に収録。
ジュニア・サンチェスと言えば、DJとしても有名で
Armand Van Heldenとコンビを組んだり、
日本にも去年の10月に
代官山のAirで回してたりしてました。

この曲はバリバリのロッキンハウスですが、
弾けるギターとベースの音が、凄く気持ち良くて
物凄く踊りたくなります(笑)




・ 槇原敬之 - くもりガラスの夏(’98 NEW VERSION)

J-popからも1曲。ベストアルバムSmiling 3より。
こちらは説明不用ですね。
(槙原 敬之じゃなくて、槇原 敬之ですね。失礼しました)
マッキーです。打ち込みじゃない、
生音っぽい感じのアレンジで結構好きなんです。
マッキーの曲は、どれも録音が凄く良くて、当時発売された
古いCDを今聴いても、音が良い事に驚かされます。

彼と言えば、オリジナルのHPAをどこの個人ショップだったか
忘れちゃいましたが、頼んで作って貰って、
それを使っているんだそうです。
確か、2chのヘッドフォンスレで出ていたはず。

なかなかのオーディオマニアですな(笑)

(2006.5/8)CONISISと言う会社で、特注で作られたようですね。
こちらの『開発及び施工例』に載ってます。

http://www.conisis.com/custom/index.html





・ Goo Goo Dolls - Bullet Proof

こちらで試聴出来ます。
全米で一番有名な無名Rockバンド。10年前、『Name』以来のファンです。
ニルヴァーナや、R.E.M等の山田オルタナティヴ…
じゃなかったw、オルタナティヴ・ロックの流れを組むバンド。
グランジ・ロックと同じ意味とは知りませんでした(調べてみた)

彼等は良い曲をいっぱい出していて、
アコースティック系のゆったり系の曲から
激しいギターのハード系の曲までかなりハマります。

ニコラス・ケイジ主演による
映画『シティ・オブ・エンジェル』の挿入歌、
「アイリス」が98年に大ヒットを記録して、一躍その名を全米中で有名に。
今では無名で有名なんて…言えなくなってしまいました。
試聴はリンク先の一曲目。




・ Bob James - Mind Games

Jazz・キーボーディスト・マエストロの巨匠。
こちらも9年くらい前に、HMVで偶然流れてた曲を聴いて
衝動買いしたCDです。

このお方、クラブミュージックとは意外にも接点があって,
ターンテーブリストのRob Swiftとの共演、『Street Smart』も
かなりイケてます。これですね。

・ Morning,Noon,And Night

リンク先で試聴出来ます。




・ Diana Krall - All For You〜ナット・キング・コール・トリオに捧ぐ

リンク先で試聴出来ます。
JAZZ女性シンガーとしては超がつくほど有名な彼女は
女性版フランク・シナトラと言っても良いくらい。
エルビス・コステロの奥さんでもあります。

このアルバムは96年に発売されたトリビュートアルバム。
当時、毎日聴いていたCDを引っ張り出して来て
試聴に使用してみました。音質も非常に良くて、
ピアノのペダルを踏む音まで、かなりリアルに聞こえます。
特に9曲目の『I'm Thru With Love』、
11曲目の『If I had you』は鳥肌もんです。



・ 使用したケーブル

・ AudioTechnica - AT5A44L/0.5(0.5m)


・武藤製作所 - オーグライン(端子はノイトリック)

CMOYにて試聴。
電池は006Pを直列に2個繋いで、18V駆動としています。



--バーブラウン(Burr Brown)--

某サイトのセリフを借りるなら、工業製品の伏魔殿wである
オーディオ業界で人気のバーブラウン社製オペアンプ。
音質も特長があって、好みが結構出るIC。


・OPA2604AP




ややドンシャリ気味。(特にエージング前は酷く堅著にこの傾向が出る)
高域が特長的で、音の傾向は、やや柔らかめの綺麗な音。
ベースの音がアナデバのAD系より重く、
迫力がある。がっしりどっしり。

そのせいか、スピード感もAD系より落ちる。
(無いわけではなく、あくまで比較した場合のみ)
密度の高い低域、しっとりした高域。
やや不自然な音ではあるが、ハマると抜けられないw

高域もAD系より伸びないが、AD系と比べて
また違った感じで弾ける音、そして柔らかく、重いベース音も
凄く心地が良い。なるほど。評判が良いと言うのも頷ける。

好みは分かれるが、この音が好きな人には
たまらないだろうなぁと思う。クラブミュージックで言うなら、
Houseの女性ボーカルもの、
JAZZの女性ボーカルものなんかには、まさにぴったり。

ただし、消費電力がやや大きいため、ポータブル用のHPAには
向かないかもしれない。電池の消耗が激しいだけでなく、
このオペアンプ自体も電圧が高くないと
音が痩せてしまう。これは2chの掲示板で、
DrHEADの改造の際の報告でも話題になっていたもの。

DrHEADを24V化した猛者がいらっしゃって、
その方曰く、

『2604ってスピード感が遅いと思っていましたけど、
単に電圧が足りなかったみたいです』

と言うほど、4.5〜6V程度では真価を発揮出来ないようだ。
最低でも9V以上は必要だと思われる(006P電池×2個以上)
35V耐圧のコンデンサを使ったので
006電池×3個での駆動も実験してみたいところ。



・OPA2134PA




明るい乾いた高域と、低域は普通か、やや落ち気味。
特長は中高域が盛り上がったサウンド。
低域もラインケーブルの線材次第ではきちんと出るようだ。
銀線、銅線(OFC)などで試してみたが、違いははっきり表れる。
クラブミュージックでは銅線の方が相性が良かった。

音質は、ややざらついてはいるが、軽い爽やかな
活発なサウンドで迫力がある。重厚感のある曲もちゃんと
再生してくれて聴いていて不快になる事は無い。

非常に高い平均値を持っているように思える。
据え置きのプレーヤーでは相性はあまり宜しく無かったので
遊ばせておいたオペアンプが、ここで役に立つとは思わなかった(笑)

ただし、音の定位はやや平べったく、奥行き感はあまり感じられない。
(その後電解コンの容量を、更にパラで2000uFほど追加してみたら
大幅に音の厚みが出てきた。音の定位もかなり良好に。)

例えるなら、目の前で楽器を全て、一列に並べて鳴っているような感覚。
電圧でかなり性能が変わるので、真価を発揮させたいなら
バッテリーや電解コンで、パワーを上げてやる必要があると思う。

ちなみにOPA2134は消費電力が少なく、ポータブル用途には
向いていると思う。最低動作電圧は2.5Vから。



・ OPA627BP×2,OPA627AU×2




ネットであまりにも有名な
こちらのオペアンプのインプレは後日。

(2007.4.17更新)
OPA627の評価を気になる方も多いと思われるので
僕なりの評価を。

-OPA627AU-

一言で言うなら、ワイドレンジ。美音。
CMOYに組み込んでも十分なパフォーマンスを
発揮してくれる。(ただしゲインはやや多めに取っておいた方が良いかも)

627AUは音が2604と比べても比較的フラットではあるが、
2134程ではないが、変わりに音の立体感が凄まじく
生音系だと音の広がり、ボーカル物だと極端な話、
ボーカルがマイクに向かって首をかしげたり、斜めにして歌っているのが
分かるほどリアル(気のせいかもしれませんがw)。

全体的に音が柔らかく、アナデバ系と比べてウォームな音を出すため
ぱっと聞きでも、どんな人でも良い!素晴らしいと思うオペアンプだと思う。

さすがネットで評判になる通り、データシートの性能以上にこの音が
好きだという人は多いと思われる。
分解能も問題無し、音場も広く、生録ものを聴くと、
ピアノが響く音の天井の高さに驚かされる。

特に中音〜高音の繋がりが滑らか、綺麗で音に厚みが出るため
付帯音っぽく感じるならば、
あっさりとした音、モニターライクな音の
アナデバ系のAD8610BRや、AD797の方が良いと思われる。


-OPA627BP-

こちらはDIPタイプの627APの選別品。
SOP型の627AUと比べて音に厚みがあり、低域がよく出る。
特にベースの音が弾力があり、弾むように鳴るので
僕が聴くジャンルとも非常に相性が良い。

AUよりも更に一回り、二回り良くした感じで、
サイズの問題さえ無ければこれも良い選択肢だと思う。
値段はちょっとアレだがw

僕の627はエージングがまだ済んでいないせいもあって
低域が過多気味。鳴らしこまなければ
実力は発揮出来ないかもしれないが、
こちらもかなりの音を現段階で出しているので
今後に期待したい。

(注意点として、ただCMOYに組みこむ場合、
オペアンプを627に交換しただけでは実力を
十分に発揮出来ないと思われるので
出来れば、回路を627用に練り直した方が
最高のパフォーマンスを発揮出来るのでデータシートを見て
最適化する事をオススメします。
そのまま使っても十分過ぎる音を出すので627AUでも
満足は行くとは思いますが^^;)

最後に2007年4月現在で国内の店舗及び
商社の通販で買える627BPは
1個3,500円〜4,500円
627AUの場合で1個2,400円〜3,500円。

1回路要りのオペアンプのため、ステレオ用の回路では
2つ必要なので価格は上記の倍になります。

高いですね_| ̄|○





--アナログ・デバイセズ(Analog Devices)--

個人的に一番好きなメーカー。SIP型のオペアンプが充実していて
バリエーションも豊富。価格もバーブラウンに比べると安く、オススメ。

・AD8066AR(LC AUDIO AD8065AR×2)




非常にクリア且つ、中高域が張り出した感じ。
低音も十分張りがあって、ベースの音が気持ち良い。
繊細な音で、OPA2604より上品な感じ。
こちらの方がレンジは広いと思う。

CMOYに組み込んだAD8066は、DrHEAD改に使っている
AD8065ARと比べて、音がやや硬めではあるが、
決して悪くは無い。分解能、定位は非常に優秀。
音が綺麗なので、テクノ、特にトランスはこちらが合う。

クラシックやJAZZ、静かなピアノ系の曲も良いかもしれない。
AD8065の方はAD8066ARを上記の印象+よりハイスピードに。



・AD823AN




バーブラウンのOPA2604の対抗馬。
AD社の方でもそうアナウンスしているらしい?オペアンプ。
2604と音の傾向は確かに似ている。ポップノイズは控えめ。

密度の高い低域に、しっとりした高域。
ボーカル物だと声もきちんと聴き取れてオペアンプによっては
歌詞が分かりづらい物もあったが、これは大丈夫。
ADっぽくない音の出方なので、2604とは甲乙つけがたいなぁ。
2134APよりはこっちの方が音が良いかも。うぅぅ…

これもまだ通電して、10分そこそこなので
エージング後にかなり変わる可能性があるので
暫定レポって事で(笑)

(追記)
OPA2604より、やや低音が少なめ。代わりに
2604と比べてフラットな感じで、音が若干控えめに聞こえる。
定位や分解能はどっこいどっこいかな?
この音の差は好みでしょうな。

2604より、ハイが若干控え気味と言うか、エッジが尖ったように
聞こえないせいで、これが逆に聴きやすいように感じる。
やや柔らかい音。



・AD825AR×2(LC AUDIOキット)



基本的似AD8066,AD8065と似た音であるが、音が更に前に来る。
高域がAD8065より、ちょっとだけ控えめ。
代わりにベースの低音が弾むように、前へ前へ来る感じ。
上品な感じと言うより、元気な活発なサウンド。
音はAD8065より幾分柔らかいが、エージングの差もあるかもしれない。

情報量はAD8065の方がやや上で、比べてみると
こちらは音が僅差ではあるが、少々平面的。
代わりにAD8065は高域が華やかなせいか
AD825と比べて聴き疲れする。

好みが分かれるが、ロックやJPOPにはこっちが合うと思う。
弾力のあるベースやギターの音は聴いていて気持ち良い。
クラシックやライブ物などはAD8065を推す。
最低動作電圧が5V〜からなので、
006P電池1個だとやや厳しいかも。



・AD827JN




ビデオ用高速オペアンプ。
CMOYでは発振したため、試聴出来ず。
DrHEAD(改造前)のインプレをはるか昔に
某掲示板で書いた物を載せます。
発振しやすいオペアンプなので扱いが難しいです。
試聴に使用した曲は、

・ Eric Clapton - Change The World (Live Ver.)

・2604より低域が締まり、音場感が綺麗に出る。
・間奏のギターの音、余韻がストレス無く綺麗に伸び切る、
2604のような柔らかい音とは言えないが、
透明感・少し張りのある心地良い音である。
クラプトンが歌う、「サムスィング・グッ・・・」の
サ行の吐く息遣いが以前よりよく伝わってくる。
・ドラムの「タンッ」と言う音が良く引き締まっている。



・AD711AN×2




電源ON時のポップノイズが強烈な高音なので注意。
ホワイトノイズは2604と同じくらいで、少なめ。

音の傾向はAD8066と似ている。
低音がAD8066より、よく出ていて、全体的に一回り音を太くした感じ。
エージング前は非常に…と言うか、むちゃくちゃ硬質で
乾いたサウンド。PDVDP+CMOY+HD25で聴くと、まるで
マッキンのアンプの力強さ+JBLの4312の
乾いたサウンドみたいな音だ(笑)

似てないのは上が詰まったように高域まで伸びない事くらいw
レンジがちょっと狭いように聞こえるので
(オペアンプのエージングとヘッドフォンのせい?)
モニター系ヘッドフォンで試聴してみたいところ。

ところが、しばらく通電すると、素直な音に変わる。
酷かった高音も落ちついて、明るく張ったAD825の高音を
もう少しキツく、AD8066より低音が強めに出るような感じ。

AD811でもそうだが、高域がかなり
耳に突き刺さるようにはっきり出るため、HD25だと
長時間のリスニングは、ちょっとキツい。

音の響きが無いので、ちょっと素っ気無い感じ。
また、ボーカルのサ行の擦れもかなり酷く出てしまう。
BBのOPA2604と対称的で、同じ高音の出方でも
こうまで違うと面白い。

音の定位は、ボーカルがやや後ろに引っ込む。
これは明かにAD8066の方が上だろう。
打ち込み系の音には、意外とこの音は合うので
しばらく使ってみてエージングをもっとしてみたい。
最低動作電圧4.5〜18Vなので
006P乾電池1個だと、ちょっと厳しい。

ネットでのレビューが良いオペアンプなので
据え置きのプレーヤーや、アンプで確かめてみたいところ。



・AD811AN×2




高速ビデオ用オペアンプ。値段も結構高い。
だいたい1個1,300円〜1,800円ほど。

ステレオで使うには、2回路分必要になるので
2,600円〜3,600円になる訳だけれども
ここまでお金を出すなら
素直にOPA627BPを買った方が良いと思うw

本来の使用方法はビデオ用のオペアンプだから
用途が違うのでアレだが…

こちらも最低動作電圧が高く(4.5V〜18V)
しかも消費電流はAD711は2.8mAなのに対し、
AD811の消費電流は5倍以上の16mAもある。

激しくポータブルに不向きのオペアンプ。(当たり前か)
ホワイトノイズがやや出る。

音の方はフラット気味。音の定位はかなり良好。
ボーカルの位置、音の輪郭もはっきり。
(しばらく試聴後、低音が出るように。AD8066より少し硬く、音が太い)
総合的に判断するなら、ノイズ量で負けるが、
AD711より、こちらの方が上だろう。

DrHEADでの試聴は発振して試聴出来なかった。

中低域が強調気味。アナデバ特有なのか、
明るい乾いたサウンドで、低音は芯があり、全体的に素直なサウンド。
バーブランのオペアンプがウッドベースがダーン!と弾ける音なら、
アナデバ系はタァーンッ!!と言う感じと言うと、分かりやすいかな?

心地良い音とはちょっと違うが、これはこれで面白い。
エージング後に化ける可能性もあるので、
さらに通電して使用する予定。
DAC等に組み込むと、真価を発揮するんじゃないだろうか。


と言う訳で、続きは次回に。まだまだあります(笑)
試聴しながら書いていたので、変な日本語の部分もあるかも
しれませんが、お許しを。

と言う訳で、こちらに続きます。

オペアンプの比較試聴・中編

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