ポータブルDAC兼ヘッドフォンアンプ・Dr.DACとかの話でも。その2
Dr.DACのお話の第2弾はですね、ノーマル状態でのインプレと
使われている部品の役割、及び交換個所の説明です。
まず前回のお話はこちらからどうぞ。
・ ポータブルDAC兼ヘッドフォンアンプ・Dr.DACとかの話でも。
今回の改造は、以前僕が自分のDr.DACにした改造、
そして
YOUさんのDr.DACに施した改造とは
趣向を変えてアンディさん(仮名)さんの音の好みを伺い
それに出来るだけ近づけられるようにしてみた次第です。
その話も追々書くとして、
今回はまず中身を見てみましょう。

送られてきたDr.DACは、改造と言う事で大流行りした
オペアンプのみOPA627BPに交換された物で、
ここを元のオペアンプに(戻して)変えて聞いてみます。
標準はプリ部にOPA2134PA、ヘッドフォン部にNJM5532DD。
この状態でデジタル入力で曲を聴くと音はざらつき、
上は伸びず、下もローエンドまで全く出ず、音は潰れているわ、
曇っているわで、他のアンプの音を知っていると
とてもではありませんが、聴くに耐えません。
流し聴きするなら、聞けない事はありませんが、
いやそれは良い過ぎかな?(笑)
断っておきますが、Dr.DAC2とは全くの別物なので
音は全然と言うか、段違いに違います(笑)
あくまでも他の海外のポータブル型の製品版のアンプや
一部の自作アンプと比べてですから、ノーマルのDr.DACだと
ちと分が悪いですね。メーカーもイジってくれと言わんばかりの
仕様ですしw
ちなみにこのアンディさんのDr.DAC、デジタル入力にすると
左chから音が出ないとの事だったので、ばらして調べてみると
なんと、プリ部のOPA627BPが逆挿しになっていましたorz
中古で購入されたそうですが、
前オーナーが間違えて挿したのでしょうね。
焦って売り払ったと考えますが、真意はいかに?
ヒヤヒヤしながらICソケットから、627BPを外して
正しい向きで挿すと…
無事きちんと鳴りました。良かった良かった。
ですがっ!!!!安心するのはまだ早い。
オペアンプは間違った使い方をすると、寿命を何倍もの速度で縮める他、
可聴域では気になら無くても、実際には音が歪んでいる可能性も
否定出来無いので、絶対に逆挿しはしないで下さい。
高いオペアンプを壊したら
本当にシャレになりませんですorz
(何度もやりましたが○| ̄|_)
この627BPは2個で8,000円オーバーもする黒い宝石…ですからねw
これだけ高ければ、そりゃニセモノも出回ります罠。

最初の写真から見て、Dr.DACの左側の四つの電解コンデンサが
林立している個所です。
ここはSAM YOUNGと書かれた16V470uFのコンデンサが四つ。
下にはPCD-2008の改造でも出てきた、
クリスタル、水晶発振子がちらっと見えていますね。


今度は最初の写真を基準にして左上、
TosLinkのデジタル入力周りのコンデンサ。
コイルのすぐ右側のコンデンサ(C86)が充電回路用のコンデンサ。
その隣(C71)は三端子レギュレータのデカップリング用、
右上の1個だけ離れている電解コンは
こちらも充電回路用のコンデンサです。

こちらのコンデンサは電源平滑用。16V470uF×4。
0.033uFのフィルムコンはサウンドプロセッサ用。
(使わないならば交換しなくても良いと思います)
その上に見えるR42,43,40,31,32,35は重要な抵抗です。
ここはDr.DACの正面スイッチのゲイン切り替えと
アナログ入力した際に音声が通る抵抗周り。

右奥がプリ部のオペアンプ部。
中段がヘッドフォンアンプ部のみのオペアンプ部。
左上と右下もヘッドフォンアンプ部で使いますが、
ここはラインアウト用も兼ねています。
(たぶんです。右下のオペアンプはラインアウトで通っている事を確認済み)
青いフィルムコンと、チップタンタルコンはヘッドフォンアンプ部用の
カップリングコンデンサ。0.1uFと10uFがパラで入っています。

プリ部。
左のオペアンプは標準はOPA2134PAですが、アンディさんのは
OPA627BP(プラチナゴールドニッカスで
ハンダ付けされていると思われます。
と言うのも、オペアンプを嗅ぐと僕は匂いで分かるのですw)が入ってますね。
奥に見える0.0022uFはDACから
通って来た音声が入る個所で、用途は不明ですが
恐らく(ローパスかハイパス)フィルターだと思われます。
右の面実装タイプ(SMDタイプ)の電解コンデンサは16V47uFで
見ての通り、C35C39がラインアウト、その上の二つのコンデンサが
ラインインの入出力のカップリングコンです。
チラッと見える、R38,R39,R30,R26の抵抗も非常に重要です。
ここはDACから出力された音声が通る個所。

今度は裏面。
ここでDr.DACに使われているDACチップのご説明。
--旭化成マイクロシステム AK4395--
1番ピン=デジタルグランドピン
2番デジタルパワーサプライ 5V
3番ピン=MCLK=マスタークロックインプット
18番ピン=アナログパワーサプライ 5V
24番ピン=コモンボルテージアウト 2.6V
20番ピン=アナロググランド 0V
15番ピン=Substrate Ground Pin
このようになっています。
これはAK4395と型番検索すればデータシートも
カンタンに見つけられますから。調べれば一発ですね。
ここで重要なのは電源部。コンデンサを増強してやることで
音質に変化をもたらす事が出来る訳です。
SRC2496は改造したら結構良くなった。
DACはAK4393だが、これのVCOM(24pin)につながる
デカップリングコンデンサをMUSE FXとチップコンを
出来るだけDACに近い位置に移動。
同時にDVSS(1pin)とDVDD(2pin)間のデカップリングにMUSE FXを追加。
AVSS(19pin)とAVDD(18pin)のデカップリングにOS-CON。
これだけで、高域の刺激的な音がなめらかになった。
さらに、OP-AMP(4580)にデカップリング(50V22uF)を追加。
これで低域のボワボワ感が締まる。 ただ、LPFの時定数決めのコンデンサが
チップセラミックコンデンサなので、これをフィルムコンに交換したい。
音の傾向として、少し神経質な音なのは、
OP-AMPのキャラクタだと思われる。出来ればNJM2114あたりに
交換した方が、バランスの取れた音に化ける可能性がある。
回路定数は、あまり電流を流さない値になっているので、
アナログ電源を強化してもその影響は少ないと
思われる。定数を変更して電流を多目に流す改造をすれば、
音の厚みが増す可能性がある。その場合、 OP-AMPは
NJM4580ではドライブ能力に不安が出るので、
5532系(NJM2114など)への交換が必要。
他に、クロックは74HCU04で発振させているので、
この74HCU04がデジタル電源を汚染している可能性あり。
ピンに直接フィルムコンを追加したら、音離れが良くなりそう(ジッタ対策)
回路そのものは基本に忠実に作ってあり、奇抜な事はしていない。
ただ、基板が両面2層基板であり、
パターンの引き回しが全体的に長目なので、デバイスのピンに直接
デカップリングを追加すると効果が高い。
印象として勉強しながら色々試すにはうってつけの素材だと思う。
(上の改造個所のポイントの説明は
2chの改造スレで見かけた内容だったと思うのですが
忘れましたwいかんせん、このDr.DACの改造の記事を
書いたのが今年の頭だったのでうろ覚えorz)
チップは同じ旭化成のものなので、これに近い改造は出来るとは思いますが
いかんせんDr.DACは中がキツキツなのでちと厳しいかもしれませんが
参考程度でも、知識として知っておいて損はないはず。

続いてジャック1とジャック2の説明です。
ジャック2=R122、r118に100Ωの抵抗が並列で入っていて、
これがつまり、50オームの出力保護抵抗となる訳です。
ジャック1=R98,R96には10Ωの抵抗なので
こちらも出力保護抵抗は半分の5Ωに。
よく言われる、スルーレートの高いオペアンプを挿したら
発振したけど、ジャック2だったら使えた、
と言うのは、保護抵抗が50Ωあれば
発振が収まる事が多いので、そのせいなのでしょうね。
ここも場合によっては交換すると音の変化が分かりやすかもです。
ただ、ノーマルでもここは比較的良い物を使っていますね。

ラインイン・ラインアウト部の入力抵抗&出力保護抵抗。
6.8kと4.7kだったか。写真からはちと分かりづらいですね。
ここもラインアウトでスルーさせて、外部ヘッドフォンアンプや
機材に繋げるのであれば、交換すれば当然音に影響は出てきます。
(外部機器に繋げないのであれば)ラインアウトさせないならば、
イジる必要はありませんね。
以上でカンタンではありますが、説明終わり。
次回はいよいよ改造に着手しますw
ブラックジャックばりの改造をしてやるぜっ!
ピノコ(*´д`*)ハァハァ
ここまで見てくださってありがとうございます!
Posted by AIR.at 22:21 Top |
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