黒い天使のブログ(跡地)

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[07/02/27-22:40]

メロディ4月号:よしながふみ×羽海野チカ対談

『大奥』目当てでメロディ前号をネットカフェで読んでて
次号で二人の対談があるのは知ってたんですが、
今日帰りがけに何気なく立ち読みしてその親密ぶりについ買ってしまいました。

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Melody (メロディ) 2007年 04月号 [雑誌]
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こういう事もあるので、ラッピング率の低い書店をなるべく優遇してあげたいと思いつつ。


対談は本誌よりやや小さめなページながら全12Pで読み応えあり。
今回は冒頭部分からご紹介。



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羽海野(以下・羽) 『大奥』送って頂いてありがとうございます。
思い切った表紙でびっくりしました。

よしなが(以下・よ) はあ、そうですよね。坊主ですもんね(笑)。
あ、まず何よりも、本当『ハチクロ』お疲れ様でございました。

 ね、本当に。マンガ終わるって、不思議な気持ちですな。

 ね、淋しいって書いてあった。単行本に。

 …あの、いつも「ふみたん」っていつも呼んでるんですが。

 (笑)どーぞ呼んでください。

 何かある毎に「ふみたんの時はどうでしたか?」って。心を落ち着けるために
何かあると前もって聞くという…いつも事前に体験談を聞かせてもらってるから、
とても助かってます。

 あ、だから。そもそも馴れ初めの話を。

 あ、そうだ、馴れ初めのね。

 もう、覚悟してくださいよ。気持ち悪いですよ。愛がありすぎて(笑)。

 もう二人だけの思い出で、本当はしゃべりたくないっていうくらいなんだけど(笑)。

 あんな体験は、ちょっとない。私はなかった、今まで。

 そうなの?私はマンガ家になって間がなかったから、皆がどうかは知らなかったんだけど、
自分は、長く仕事をしてきてて、絶対先駆者の話を聞いたほうがいいって思ったの。
思って、聞ける人が私の話せる範囲ではふみたんしかいなかったので。

 存じ上げてはいたんですよ勿論。何回かコミケでお隣にもなった事があって。
ただ、あそこの場所はですね、お隣になったからといって、話せる暇があるわけでも…。
初めにご挨拶して終わったらバタバタと帰って、特に仲良くなるとかもないんですね。
だかたずっと「知ってるけど知らない」状態が続いていて。

 結構長いこと隣だったよね。 もう『ハチクロ』が始まっていたかも…。

 で、3回隣になって、コミケの人に「ウミノさんのお隣になるのこれで3回目なんです」
って言ったら、「もう『スラムダンク』はよしながさんと羽海野さんだけです」って。
でも、海野さんはまだずっと頑張るって言ってるって聞いて。
皆他のジャンルに移ってしまった頃だったから、とてもうれしかったのを覚えています。



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「ふみたん」…なんか『青い花』を彷彿とさせてくれますw
で、羽海野さんが聞きたかったのは、『ハチクロ』がアニメ化される直前だったらしく、
「作品がドラマ化されてどうでした?」という問いかけ。
それに対してよしなが先生は、『西洋骨董洋菓子店』ドラマ化の際、
同人イベントでスペースを訪れた読者に
「なんであんな事(ドラマ化)を許可したんですか!」と言われた経験を告白。



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 だって、その怒ってきたお客さんは、まごうことなく私のマンガを愛してるんですよ。
私のマンガを間違いなく大事に思って、だからこそのお怒りなわけなんですよ。
で、読者さんはメディア化になった時に、傷つくんですわ、自分の大切なものを無理矢理こじ開けられて、
私と同じように思わない人たちの前にさらされる、そういう気分になるわけ。
で、そういう不愉快な気分に私(原作者)も含めてさせるっていう時に、
非常に商業主義的な理由しか、多分読者さんには見つからないのね、
メディアになる事を原作者が許可した理由が。だからとっても傷つくんですよ。

 うんうん。(深いうなづき)

 ただ、これは皆マンガ家は分かることなんだけど、
数あるマンガの中から別の畑のクリエーターの人が、
自分の作品の選んでくれたという事の、この嬉しさ、っていうのがあるんです。
多分誰一人として「もっと宣伝になるから」という理由じゃないのよ。
メディア化を受けるっていうのは。
違う畑の、自分と同じクリエーターが、いくら人気のあるマンガといっても
たくさんあるわけじゃないですか。
その中からこの私のマンガを映像化したい!と言ってくれたっていう…嬉しいんですよ。
で、実写になって、自分のマンガのどこを気に入ってくれたかを見たいんです。

 うんうん。

 で、ウミノさんはビックリしたんだろうと思うんです。
読者さんが全くそれが分からないってことに。
すごく戸惑っていらして、でも、これは本当にマンガ家だけが分かる喜びで、
読者の人は分かるものでもないし分かる必要なないと思うんです。
それよりも、怒るくらいに自分のマンガを大切に思って下さってる事については
ありがたいなあと。

 ね。だから、本当にメディアミックスになるという事は、ドラマなりアニメなり、
用意も含めてその人の1年くらいを、私の原作にくれるって言ってくれてるんですよ。
同じクリエーターである人が「私はあなたのマンガに自分の1年間かけます」
って言ってくれた事が、すごく嬉しいんですよ。やっぱり。
でも、読者さんから帰ってきた反応は「そこまでして売れたいのか」というもので…
すごくびっくりして悲しくなってしまって、諦めちゃいけないんだけど
分かり合えないのかと、思いそうになってしまったりもして…。

 そう、だから、すごくそれは、ああって思って。
ただ、そういう風に聞いてくださったので、答えの最後に、読者さんは、
それでマンガが面白くなくなってしまうんじゃないか、とか、
人気が出たからといってたらたら長くなっちゃうんじゃないか、って。
そういうことを心配なさってる。
だから、結局メディアになってもならなくても、マンガ家に出来る事はいつも一つで、
面白いマンガをベストを尽くして描こうとすること、それだけ。
だから同じでいいんです、ウミノさんは何にも変わらなくていい、今まで通り
読者さんに面白いマンガを提供するという気持ちでお描きになってくれればいい、っていう話で終わったんだよね。

 うん、その時、よしながさんがね、
「ドラマも何も皆通り過ぎていくけども、単行本だけが残る。だから、マンガを頑張る事」だって。
「時間が経っても残るのは原作のマンガだけだから、そこを自分で分かっていれば大丈夫」
って言ってくれたのは、あの時は嬉しかった。
そうか、そうだよな、って思って。



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なるほどなあ。いろいろと考えさせられました。

さて紹介した対談はホンの一部。後半のやおい論なんかもぜひ紹介したいんですが、
それはぜひメロディ本誌にてチェックしてみてくださいませ。



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Posted by 水鵬