05/04/27-02:57
つい先日はNYNのアイザイア・トーマスGMと会ったとの報道がなされたフィル・ジャクソンですが、今度はレイカーズGMと噂されるコービー・ブライアントと会う予定があるとか。
ちなみに、アイザイア・トーマスとの話し合いはLAで数時間に渡って行われたようですね。
それだけアイザイアはフィルを欲しがっているという事の表れなのでしょうか。
そして、GMではなく、1選手に過ぎないコービーとわざわざこのタイミングで会うというのは、やはりLALにジャクソンが復帰する際に
コービーが守る必要のある条件を取り決めるためでしょう。
ジャクソンが昨季終了後出版し、話題を呼んだ最新作『The Last Season』の最後に、監督業から退く事が決まった日のことも取り上げられています。
そして、恐らくこの日の会話が
コービーとフィルの間で交わされた最後の物であったはず。
■6月18日(2004年)
Los Angelesにて
この日のことは絶対に忘れないだろう。
今朝、コービーと会った。午後はバス氏(オーナー)だ。
そして夕方には、もう私は仕事を失っていた。
(…中略…)
その朝、コービーと私はミッチ・カプチャック(GM)と会う予定だったが、ミッチはまだフィッシャーと話をしていたので、二人で雑談をする時間があった。
そしてその時、私たちは二人とも、私が彼の監督でい続ける事はもうこれ以上無いと悟っていた。
『裁判はFAとかぶったりしないのかい?』
『さぁ。まだ日取りが決まってないんだ。』
『裁判が取り下げられるという可能性はないのかい?』
『あるんだろうけれど、どっちにしたって結果は同じさ。』
その時ミッチが入室してきたので、私たち3人は部屋を変えた。事務的な話をする時間だ。
私はまず彼が今季、色々な大変な事に巻きこまれながらも、如何にチームに貢献してきたかに感謝の意を表し、ミッチも彼をねぎらった。
そして、話は彼の契約の話に進んだ。
その話を出した瞬間、私達はみなしばらく黙ってしまった。
そして、私は意を決して彼に一番聞きたかったことを聞く事にした。
『私の存在は、お前のレイカーズに対する思いに影響を与えているのか?』
コービーは私の意図が掴めないようだった。
そこで、私は表現を変えた。
『私がレイカーズにいるか、引退するかでお前のレイカーズ残留に対する思いに変化は出てしまうのか?』
私は、彼にチャンスを与えるつもりでこの質問をした。
私が夢見ていただけなのだろうけれど、彼に
『トライアングルオフェンスについて色々文句を言ってきたし、縛られずに俺のプレイをしたいけれど、あのシステムは俺にとって必要だ。
フィルの元でなら俺は選手として一番活きる事が出来るだろうし、俺はこのチームに持てる最大の力を発揮してほしい。』
と言うチャンスぐらいはあげたかったのだ。
勿論の事ながら、彼はそんなことは言わなかった。
彼が代わりに言ったのは、彼自身の決断を私の判断に影響させないで考えるべきだ、という事だった。
『私は引退するつもりなんだ。』
コービーは眉をしかめた。
『本当か?』
私は頷いた。今日、初めて彼が感情を表した気がする。
次の話は、シャックのことだった。
『シャックがいるかいないかで、君の意思に変化は出るのか?』
『ああ、出るね。』
『お前達二人は共存できるし、一緒に活躍できると思うが。』
『それは否定しないね。
この8年間奴と一緒にやってきたわけだし。だが、もう奴の助手ではいるのにはウンザリなんだ。』
一番私がショックだったのは、彼が自分をシャックの助手と表現した事だった。
(…中略…)
私はコービーと過ごしたこの五年間をどう概観すれば良いのだろう。
どうして一緒にやっていけなかったのか、説明できない。スーパースターの選手を監督するのに、これまで問題を感じた事さえなかったのに。
答えは、出るとしてもまだ先の事だろう。
(…中略…)
レイカーズがどうしてコービーを一番大事にするのかは、私も理解できる。
彼は今年でまだ26歳だ。
そして、試合の局面をひっくりかえす力、あるいは信じられないようなプレイをする能力についてはリーグトップだろう。
だけれども、コービーは1サラリーマンに過ぎず、私たちが望む成熟した男に成長するためにはまだまだ助けが必要だという事を忘れてはいけない。
彼はまだ、自分よりも大きく、一人では成しえないものに、自らを委ねるという事を知らないのだ。もしその大切さが理解できれば、彼はMJの後継者となれるかもしれないし、同じぐらいの優勝を果たせるかもしれない。
シャキールの件についてのコービーのコメントですが、この時には最早修復の出来ない状態まで来ていたようですね。
それはさて置き、『The Last Season』から判断するに、今度フィルが会うときにコービーに求めるのは、主に以下のような点になるでしょう。
@自分の力が最大限に生かされるのは、トライアングルオフェンスというシステムが機能している時だという事を信じる事。
Aトライアングルオフェンスが機能するには、五人全員が息を合わせて動く必要があり、それには監督も含めて全員がお互いに対して堅固な信頼を築く必要があると自覚する事。
B選手達の犯す過ちを正すのは監督、つまり自分の仕事であり、例えチームのリーダーだとしても自分の力の範疇を超えた事はしない事。
C自分を大切にしてくれる人々の好意は当然の物ではないと悟ると同時に、その気持ちに応えようという気持ちを持つ事。
どの条件も『トライアングル』を抜けば、極々当り前の事なんですけれども、それが出来ないから二人の間で衝突が絶え間なく起こり、チームのケミストリーも優勝チームに相応しいものからは次第に程遠くなっていってしまったのでしょう。
【プレイオフ】
予想外にロケッツがきばっていますね。
揃っているタレントのレベルではDALに分がありそうですが、自分の役割をはっきり自覚しているロールプレイヤーが多いという認識で良いのでしょうか。
それにしても、第二戦のヤオ・ミンは少々異常ですね。
FG=13/14
FT=7/7
33pt
8rebs
ヤオにこれだけ好きなようにさせるとは、はっきり言ってDALのインサイド・ディフェンスが全然機能していないと言っても過言ではないと思います。
そしてDが機能していなかったのはインサイドに限った話ではなく、この日HOUのFGはPOらしからぬ54.8%。
DALも50.0%と頑張ってはいるのですが、半分以上の確率で決められては苦しいでしょうし、エイバリー・ジョンソンHCの若さが仇となったのでしょうか。
繰り返しますが、ヤオにこれだけの確率でこれだけの本数を決められるのはどう考えてもオカシイ。
DALのインサイドがNJのように薄氷の如く薄いのなら話は別ですが、エリック・ダンピアーを始め筋肉量が足りないわけではなさそうです。
だとすれば、マグレディーを恐れる余りPFやSFのローテーションが遅くなってしまった結果、と解釈すべきなのでしょうか。
なんだか今日は疑問形ばかりですが、やはり実際に試合を見ないと何とも言えませんよね。
それでも、やっぱりHOUに2連勝される辺り、勝率だけは上がっても根本的な問題が解決されてないのかな、と思わざるを得ません。
【ネッツ】
開幕戦は116-98と大敗を喫してしまったネッツですが、明日の二戦目の目標は一桁差で試合を展開する事でしょう。
一戦目では第1Qは3点差で終えるという悪くない結果だったのですが、第2Qに12点差をつけられてからはほとんど縮める事も出来なかったため、数字以上の大敗ムードが漂った事は想像に難くありません。
後半になってシュートリズムをようやくキッドが掴んだにも拘らず、差を縮められなかったのはD・ジョーンズとウェイドがコンスタントに外から決めたからでしょう。
昨季ピストンズはファイナルにて、オニールに過剰な反応をしない事で、オニールとコービーに対するディフェンスのバランスを保ち、成功を収めました。
オニールに30点取られても、構わずに他の選手からの得点を抑えた作戦が見事に奏を効したという事でしょう。
NJが昨季のDETのような力を持っているとは誰も思っていないだろうけれど、それとは関係無く、これだけ外を高確率で決められているのにシャックへのディフェンス配分を変えないのはオカシイはず。
試合中に若干の修正を加えたのかもしれないけれど、結果的に最後まで一桁差に詰められなかったわけですし、明日BSで放送される第2戦は大幅なD変更を期待します。
願うのは、ホームコートだったならば勝てたかもしれない、というぐらいの印象を持てる試合。
そして、キッドがなるべく早期にシュートリズムを掴めますようにと祈るばかり。
Posted by 名無しさん