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1 求人広告屋が語る・・・368〜381号 05/10/30 17:27
05/10/30 (甲斐 輝彦) Comment
求人広告屋が語る・・・368〜381号
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■■       「知恵と知識の違い」
━━━━━━━━━━━━━━━【毎日配信】 2005/10/17〜10/30(368〜381号)━

人が仕事を選択する為の基準が4種類に分けられると言われて
います。1つ目が収入、2つ目がステータス(特権を含む)、
3つ目が自己実現、4つ目がその仕事自体への興味です。
つまり、先ほどの広告代理店は2つ目の「ステータス」という
部分を強調する為に、新しい綺麗なオフィスに引越しをして
自社の価値を上げようと考えている訳です。確かに求人広告を扱う
上で、勤務地とステータスは切っても切れない部分は多くあります。
例えば、本社勤務とそれ以外の場所での違いは無いと言うのは
おかしいと思います。一般的には本社で働くことの方がステータスは
高いと考えられているからです。私がすぐにイメージが沸くのは、
警察の映画でホンテンとショカツの違いで区別されている場面です。
指揮命令系統はどうしても中央集権型に成らざるえないものです。

しかし、その警察映画でもよく出てくるテーマが、
・中央は偉いのは解るが地方よりも能力は高いのか?
・実際にサービスをもたらして効果をあげているのは現場ではないか?
という命題です。ただ、現場中心に全てが動くのも非常に危ない場合
があります。ですから、そもそもは社内に上下関係は存在しえない
ハズなのです。現場ありきの上層部であり、上層部あっての現場で
あることは明白だからです。そんなことは、ほとんどの人は解って
いるのですが、人と人との繋がりやそれぞれの立場、地理的条件などが
介入してどうしてもねじれてしまいます。人は他人のねじれは見ていて
面白いのでその警察映画でもよく出てきます。
・ホンテンとショカツ
・キャリアとノンキャリ
・東大と東北大
などなど・・・。揉めているのを見ている分には面白いのですが、
当の本人は楽ではありません。本人にとっては、実際にはムカツク
対象であるという人は多いです。どうしても、ホンテンは威張っている
ように見えるからこーいう問題が起きるのです。

威張っているように見えるのには理由があります。
(1)パーソナル的な理由で横柄(性格的になど)
(2)立場的に偉いと思っている
(1)の場合はどーしようもありません、問題は(2)です。(2)は
ホンテンに勤務していることをステータスだと感じている人に起こる
出来事だからです。つまり、本人が自分でステータスがあると感じて
自分自身で変わっていきますので、周りでどうこうできることでは
ありません。ですから、ホンテンに勤務することをステータスがあると
感じることは自由ですし、威張ることも自由です。実際にはホンテン勤務
をするにはショカツよりも勉強をする必要があったりします。その辺りを
考慮すると少々は威張りたくなるのも解らないでもない・・・という
気もします。だから、周りで見ている分には面白いので、あーいう警察映画
みたいな映画がヒットするのでしょう。

話がいろいろそれましたが、私が言いたいのは「ステータス」だけで人材を
募集すると後々揉めやすいのではないかと私は考えるのです。ステータスが
あるに越したことはありません。特権などの権威欲は人間の能力を引き出す
には強力な起爆剤です。通常はプライドや自負心、責任感や傲慢、という
言葉で彩られる「権威欲」です。実際に、
・その仕事をすることで他人よりもカッコよい
・その地域は超一流企業しかないのでそこで働くことはカッコよい
という競争優位性で人材を募集すればたくさん人は集まるので、良い人材を
採用しやすい可能性は高いです。しかし、それだけでは良くないと私は
考えるのです。

人が仕事を選ぶ理由である、
・収入
・ステータス(特権を含む)
・自己実現
・その仕事自体への興味
4つの理由をある程度分散して仕事を選ぶべきだと考えるわけです。確かに、
ステータスを持つことが自己実現であったり、収入が高いこと自体がその
仕事自体への興味としてあることもありえます。本当のところは本人にしか
解らないからです。

しかし、4つの理由を分散せずに就職するとヒドイ目に会うことはたくさん
あります。例えば、収入にだけ注意して無理な仕事を続けて体を壊したり、
ステータスだけに注意して何がしたかったのか訳がわからなくなったり、
自己実現にだけ注意してゼンゼン収入が無くて家族に迷惑をかけたり、
仕事自体への興味にだけ注意して他の仕事が考えられなくて路頭に
迷ったり・・・なんていうことが実際にはたくさん起きています。

だから、私は以前に紹介した広告代理店が嫌いなのです。そういうことを
広告を扱う人間は知っています。それにも関わらず、ステータス的なこと
で人を募集して、その中で更に仕事への興味の高い者を選び出すことで
安く給料を抑えることをし、若いうちに自己実現と会社の利益を統一
させようと教育します。企業なんてそんなものだと言われればそれまで
ですが、私はやはり嫌いです。しかし、そんな会社が世の中にはたくさん
あります。そもそも労働者と使用者の間ではモロにそーいう問題は起きて
しまうのは宿命ではあるのですが・・・


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