正式名称は『義理ばるより(`・ω・´) 頬ばれ!!」ですよ BY肉子

[05/02/02-00:16]

クイズの時間

なんだか、世の中がさわがしくなっても
肉子はひたすら関係ない記事を紹介しつずける・・・

それが義理ばるクオリティ!


今日はハラハラどきどきの小説テレビ局殺人事件!




クイスの時間


1 名前: 城裕希 ◆mW8xs4YI 投稿日: 02/03/20 02:37



「ファイナルアンサー?」
意地悪く微笑むみのもんたの前で、桂木は真剣に考えていた。
間違いない。答えはゴールド・ラッシュだ。ああ、間違いないとも。
これが正解だったら一千万円なんだ。借金も返せる。妻ともよりを
戻せる。絶対だ。絶対だ。

「ファイナルアンサーで」
「答えは、Dのゴールド・ラッシュでいいんですね?」
「はい!」

沈黙が降りる。会場の視線が突き刺さる。神よ。神よ、
俺を救うんだ。

みのもんたは不敵な笑みを浮かべ、言い放った。
「ざ・ん・ね・ん!」

終わった……。ふーっと会場からため息が漏れる。
桂木の最後の記憶はそれだった。次の瞬間には、みのもんた
の放った銃弾が、桂木の頭を打ちぬいていた。



4 名前: 城裕希 ◆mW8xs4YI 投稿日: 02/03/20 02:47



「おい、どうなってるんだよ! こんな演出あったか!?」
ディレクターの小津は、編集室で大声をあげていた。
「い、いえ、私は聞いてませんが」
「みのさん、あんなもんどっから出してきたんだよ!
もういい、スタジオに行く! お前はここを見てろ!」

そう言い放つと、小津は編集室を飛び出した。


スタジオには不気味な沈黙が降りていた。硝煙の匂い。
みのもんたの放った銃口から、煙が上がっている。
「おい、カメラ止めろ!」
小津はスタジオに入るなり、スタッフに叫んだ。そして、
みのもんたの方を向き直る。
「みのさん、これは一体どういうことですか?
それに、この匂い……。まさか」
「ああ、これは本物の銃よ。スミス&ウェッソンのM629
44マグナムってヤツだ。ちなみに、六発しか打てないなど
と思わない方がいい」
みのもんたはそういうと、上着のポケットを漁った。そこに
は、夥しい数の銃弾が合った。
「全部で120発ある。会場の皆様も、動かないほうがいい。
私はグァムに行くたびに射撃練習をしているのだからね。こ
の距離ならば、確実にこの男のようになる」
みのもんたはそういうと、桂木の死体を見下ろした。きれいに
額を打ち抜かれている。血だまりと脳漿。小津は思わずうめいた。
「みのさん、貴方は」
「パニックになる前に行っておこう。犠牲を覚悟で私を止めよう、
などとしないことだ」
みのもんたはそういうと、上着を脱ぎさった。そこには、何十本
ものダイナマイトが巻かれていた。
「これの意味はわかるな。一人でも動いた時点で、我々は全滅だ」
みのもんたは不敵に笑った。

「さあ、クイズを続けよう」


6 名前: 城裕希 ◆mW8xs4YI 投稿日: 02/03/20 02:55



どうしてこんなことになっちゃったのよ。
どうして、どうして。

松井は彼氏の優しい笑顔を思い出していた。高校のときから付き合っている
ヒロ君。先週はディズニーランドに行った。チュロスを二人で分けて食べて、
パレードを見ながら甘いキスをした。幸せな生活が続くはずだった。幸せな。

「挑戦者は、東京都からお越しの松井さんです!
松井さんは今、大学3年生?」
「は、はい、そうです」
「そんなに緊張しないでいいですよー。なんと東大からお越しの
方です。凄いですねー。これは期待大ですね」
「……はい」
「じゃあ、早速行きましょうか。第1問」




7 名前: 城裕希 ◆mW8xs4YI 投稿日: 02/03/20 03:03

松井→絵美に変更。




絵美は順調にクイズに答えて行った。みのもんたが銃口を
つきつけている、極度の緊張状態の中で、冷静に記憶の戸
棚を開いていた。

「第8問。
全世界で大ベストセラーとなった、「ハリー・ポッター」
シリーズの作者は誰?

ネビル・シュート
J・R・R・トールキン
J・K・ローリング
マルセル・プルースト」

ああ……わからない!
私は理系なのよ。本なんか読まないし、映画も見ないし、
でも、でも、

答えなければ殺される!

「どうしました? 考えこまれてますねー。ライフラインは
まだ3つ残っていますよ。1つくらい使ってみますか?」
みのもんたが囁くように言う。
使うべきか、使わないべきか。使えば、確実に答えられそうな
気がする。でも、後半にとっておかなくてはいけないのではな
いか。間違えたら殺されるんだ……。

そのとき、絵美はひとつの案を思いついた。



8 名前: 城裕希 ◆mW8xs4YI 投稿日: 02/03/20 03:10



「テレフォンをお願いします」
絵美は言った。みのもんたは、恋人を見付けたときの悪魔のような
微笑を浮かべた。
「テレフォンですね。今回はどなたをお呼びしているんでしょう」
「は、はい。彼氏と、その友達を」
「まーなんと彼氏持ち! 才色兼備ってやつですねえ。うらやまし
いですね!」
「……」
「ちなみに彼氏のお名前は?」
「はい。ヒロ君です」
「じゃあお呼びしましょう。ヒロ君!」

「……はい」
「松井絵美さんの彼氏のヒロ君ですね?」
「あ、はい。そうっす」
「松井さんは現在、8問目です」
「おー、すげー!!」
「では、早速行ってみましょう。テレフォンタイムは三十秒です。
松井さん、どうぞ」
「ヒロ君、助けて! この人は人殺しよ! 警察を呼んで! 早く、
早く!」

銃声とともに、絵美は倒れた。今回の死体も、綺麗に額を打ち抜か
れていた。
「ルール違反はいけませんねー。それに、お嬢さん、警察はもう
来てますよ」
みのもんたはそういうと、スタジオの入り口をみた。
「馬鹿なお嬢さんだ。普通にやってれば、何万分の1かは生還
できたかもしれないのにねえ」
そういうと、銃口を解答者たちに向けた。
「さあ、皆さん、クイズを続けましょうか」



9 名前: 城裕希 ◆mW8xs4YI 投稿日: 02/03/20 03:22



みのもんたの言葉通り、警察は既にやってきていた。
捜査1課のプロフェッショナルから、機動隊、狙撃犯、爆発物処理犯か
ら公安のネゴシエーターまで、入り口に配備されていた。ただ拳銃を
振り回しているだけの素人ならば、5秒で鎮圧できる精鋭ぞろいだ。

「厄介ですなあ」
編集室。
臨時捜査主任の阿部は呟いた。小津が、遠慮がちに答える。
「厄介、といいますと……」
「ダイナマイトですよ」
阿部はモニタに向き直った。そこには、みのもんたが桂木
を殺してからの一部始終が、ループされて流れている。
「ここで止めてもらえますか」
みのもんたが上着を脱いだシーンで、VTRは止まった。
「これを見てください。見たところ、三十本以上のダイナ
マイトを体に巻きつけている。これが爆発したら、この
テレビ局ごと、東京湾の藻屑になりかねません」
「そ、それだけは」
「もちろん、そんな事態にはさせません。ただ、非常に難
しい状況であることを判っていただきたい。射殺するに
も、確実に頭に当てなければいけない。頭は標的として難
しいんですよ。首をかしげただけで外れてしまう。そして、
少しでも軌道がずれたら、ドカンです」
「ど、どうすればいいのでしょう」
「とりあえず、犯人は何を要求しているのでしょう?」
「わ、わかりません。交渉どころではなくて」
「それを聞かない限り、なんとも言えませんな。テレビ
局ジャックなんて、世界の犯罪にも類例がないでしょう
から」
そのとき、編集室に若手のADが飛び込んできた。
「た、たいへんです、小津さん!」
「どうした」
「みのさんが、みのさんが……番組の生放送を要求しています!」



10 名前: 城裕希 ◆mW8xs4YI 投稿日: 02/03/20 03:31



「もう一度言いましょう。もうすぐ7時になる。この番組の
生放送を要求します」
断固としてみのもんたは言い放った。そして、上着のポケッ
トから四角い箱を取り出した。
「これは携帯テレビだ。これで確認させてもらうよ」
「し、しかし、みのさん。あなたも業界人ならわかるでしょ
う? そんな話は無理だ」
「ならば、テレビ局ごと潰して放送できなくさせてもいいん
だよ、小津君」

みのもんたは判ってるな、といわんばかりの表情で小津を
睨んだ。小津はつばを飲みこんだ。
「みのさん、貴方の希望はなんなんですか? 金ですか」
「失礼なことを言うもんじゃない。それはおいおい、話し
て行こう。今は番組の生放送が先決だ。とっとと上の人間
とかけあってきたまえ。それから」
「はい」
「私は防弾チョッキを着ている。スタッフにまぎれて私を
狙うのもいいが、しっかりここを狙わないとドカンだ」
そういうとみのもんたは、ダイナマイトをふたつとりだし、
それぞれ側頭部に巻きつけた。
「もっとも、頭を狙ってもドカン、になってしまうけどね。
ハハハハハ。ハハハハハハハ! さあ、行け!」
小津は慌ててスタジオを飛び出す他、なかった。



15 名前: 城裕希 ◆mW8xs4YI 投稿日: 02/03/20 03:56



タレントのみのもんた容疑者が、番組収録中に2名を射殺。
100名以上の人質を取り、スタジオに立てこもっている。

この悪夢のようなニュースが一報されてから、日本中は
その話題で持ちきりだった。各局、お台場に聳え立つテレビ
局の前から中継を行い、ネットでは伝聞、憶測が恐ろしい
勢いで広まった。

もちろん、当のテレビ局がこのスクープを独占する形になっ
た。カメラはスタジオのすぐ外にまで迫り、緊迫した空気を
伝えていた。
だが、中に入ることはできない。
死体が転がっている。それどころか、人殺しショーを生で
全国に放映することになってしまう。いくらテレビが刺激を
求めているからといって、そこまでやるのはやりすぎだ。

というのは建前だった。
テレビ局の上村社長は、番組を生放送することに賛成だった。
もともと、抗議が怖くて、生放送に踏み切れなかったのだ。
犯人が要求している。これで、人質の命を救うためという大
義名分ができたのだ。

「小津君、私が責任を持とう。7時から、あの番組の生放送
を行う」
「しかし社長」
「今の視聴率はどれくらいだ?」
「恐らく、80%を超えているかと」
「充分だ。スポンサーは全部下ろせ。コマーシャルはなしだ。
なあに、幾らでも回収できるさ。それから、テレビ局内の職員
を速やかに避難させろ」
「その手配は行っています」
「そうか。では私も逃げるとしよう。現場は君に任せたよ、小津
君。テレビ局史上、最大のイベントだ。しっかりプロデュースし
てくれたまえ」

編集室に帰ってきた小津は、阿部に向かって言い放った。
「どいつもこいつも腐ってますよ」



16 名前: 城裕希 ◆mW8xs4YI 投稿日: 02/03/20 04:01



【衝撃】みのもんたが2名射殺! スタジオ立てこもりPart14】

1 名前:名無しさん :02/03/30 18:59
ソースはテレビ局つけれ!

2 名前: :02/03/30 18:59
みのワショーイ!

3 名前: :02/03/30 18:59

今だ!2ゲットォォォォ!!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄       (´´
     ∧∧   )      (´⌒(´
  ⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡
        ̄ ̄  (´⌒(´⌒;;
      ズザーーーーーッ

4 名前:Neo麦茶 :02/03/30 18:59
祭か? 祭なのか!?

5 名前:名無しさん :02/03/30 18:59


6 名前:名無しさん :02/03/30 19:00
>1 
オツカレー

7 名前:名無しさん :02/03/30 19:00
おい、フジテレビで生放送始まったぞ!!(w

8 名前: :02/03/30 18:59
フジテレビで生放送開始。祭だ!



22 名前: 城裕希 ◆mW8xs4YI 投稿日: 02/03/20 11:15

10

「お茶の間の皆さん、こんばんわ。クイズ・ミリオネア!
今夜は特別版でお送り致します」

まるで「八つ墓村」の犯人のように、ダイナマイトを頭にくくり
つけたみのもんたがブラウン管に登場したのは、きっかり7時だ
った。歓声も、拍手もない。BGMもない。終始馬鹿騒ぎをして
いるテレビを通して、これほど重く、質量の高い沈黙が提供され
たのは、恐らく初めてではないだろうか。
「まずは、「世界プルルン滞在記」を楽しみにしていた皆さん、
すみません。本来は通常の「ミリオネア」枠でやりたかったんで
すよ。でも、収録が今日だったもんでねえ。まあ、あんな糞番組
見てる人はいないでしょうし、ディレクターも一緒ですから、
構いませんよね!」
みのもんたはスタジオに向けて言い放った。編集室にいる小津は、
ゴクリとつばを飲みこんだ。
「始まりましたねえ」
阿部が呑気な声で言う。
「テレビを通して生で殺人ショーが放送される時代なんてねえ。
あの、飛行機がビルに突っ込んだときよりもよっぽど面白くて
刺激的だ。フジテレビとしてはバンバンザイですか?」
「言葉を慎んでください」
「ところで、彼はいつまで生放送をしろ、と要求しているんで
すか?」
「わかりません。恐らく、正解者が出るか、もしくは」
「全員殺されるまで、ですか」



24 名前: 城裕希 ◆mW8xs4YI 投稿日: 02/03/20 11:50

11

「では、特別版のルールを説明しましょう」
みのもんたはそういうと、拳銃を懐から取り出した。
「基本的には、通常のルールと一緒です。15問正解したら
1000万円、ライフラインも3つ使うことができます。
ただし」
恋人の顔を見つめるような、愛しい目で、みのもんたは
S&Wを眺めた。
「間違った時点で、解答者は射殺されます。既に、2名
の方がおなくなりになられています。ご冥福をお祈りし
ます」
みのもんたが1カメに向かって、拳銃を振った。死体を
映せ。カメラマンは吐き気をこらえながら、死体をアッ
プにした。
「また、私を無理やり止めようとすると、ダイナマイト
がドカン。ここにいる人はまず助からないでしょうな」
言うまでもなかった。みのもんたは上着を脱ぎ去って
いた。
「あと、この件に関して、警察の方に無能だの命を
助けろだのというのはやめたほうがいい。この通り、
少しでも不穏な動きを見せたらドカン。狙撃をしよう
にも、この狭い額に確実に当てなければならない。
頭に正確な狙撃をするのは難しい。かつて、ド・ゴー
ルを暗殺しようとした、ジャッカルという暗殺者が
いました。ド・ゴールは防弾チョッキを着ていた。
ジャッカルは頭を狙わざるを得なかった。彼は、失
敗したことのない天才だった。しかし、その時は
失敗したのです。なぜか?」
プロフェッショナルだ。流暢にまくしたてる。
「ド・ゴールがふと、うつむいたからなんですよ。
銃弾はそれた。ジャッカルは殺された。それくらい、
頭を狙うと言うことは難しい。ましてや、頭のダイナ
マイトに当たったら、誘爆して全員死亡だ。私を殺す
のは、事実上不可能ですな」
みのもんたはもう一度カメラを睨んだ。
「警察諸君、私の邪魔をするな」
そして、明るい表情になった。
「さあ、クイズを続けましょう!」



25 名前: 城裕希 ◆mW8xs4YI 投稿日: 02/03/20 12:00

12

馬鹿な。
間違えた。俺は間違えたじゃないか。わざとだ。わざと間違えたんだ。
それなのに……。

「次の挑戦者は、埼玉県からお越しの浅野さんです!
さあ、こちらのお席へどうぞ!」
みのもんたが手招きをする。浅野は、電機椅子への道を歩く囚人
のようなうつろな足取りで、解答席へ向かった。
「あの、何かの間違いです」
弁明するのは危険だ。だが、言わずにはいられなかった。
「さっきの予選クイズですが、私は間違ったはずです。いや、
確かに間違えた。だから、ここに呼ばれるわけがない」
「そうは言いましても、コンピューターがはじきだしてます
からねえ。ボタンの押し間違えでもしたんじゃないですか?」
「そ、そんなわけは」
そんなわけはない!
浅野は叫ぼうとしたが、それは無理だった。S&Wの小さな口径が、
地獄へと続く穴のように見えた。
「納得いたしましたか?」
こんなことになるんなら、参加なんかしなけりゃよかった。
浅野は応募したわけではなかった。フジテレビから、届いた1通
の葉書。
この番組には、応募した人間でなくとも、一般人から無作為に選
んで特別参加を促す制度があるようだ。ただで何百万も貰えるチ
ャンスなのだ。浅野は一も二もなく、参加をきめた。それなのに、
それなのに。

「どうされました? クイズを始めますか?」
やるしかない。やるしかないのだ。
「お願いします」



26 名前: 城裕希 ◆mW8xs4YI 投稿日: 02/03/20 12:13

13

絶望的な心境とは裏腹に、浅野は軽快に問題に答えていった。
28歳、東大出のビジネスマン。世界の金融市場を相手に、第一線で
バリバリ働いているのだ。知識も経験も豊富だった。
第10問目を迎えて、ライフラインは3つ残っていた。

「第10問。
タレントの安室奈美恵さんの夫が所属している、グループ
名はどれ。

trf
m.c.a.t
globe
TMN」

来てしまった……。
芸能問題に関して、浅野は全くと言っていいほど疎かった。テレビ
番組は普通に見るが、誰と誰がくっついた、などの情報に至っては
ゼロに近い。
迷っている暇はない。
「オーディエンスを使います」
ライフラインは3つある。
スタジオの外に待機しているものに相談できる「テレフォン」。
選択肢を二つに絞れる「フィフティー、フィフティー」。
そして、観客にアンケートをとれる「オーディエンス」。
あまり難易度があがってしまうと、オーディエンスは意味をな
さなくなる。観客が答えをわからないからだ。この辺で使って
おくのが得策だった。

「わかりました。では、オーディエンス。観客の皆様に答えを
お伺いしましょう」



27 名前: 城裕希 ◆mW8xs4YI 投稿日: 02/03/20 12:17

14

「結果が出ました。おっと、はっきりしましたね」
みのもんたの言葉通り、結果は決まっていた。globeが
80%。間違いない。これだ。
「じゃあ、観客の皆様を信じます。Cのglobeで」
「Cのglobe……ファイナルアンサー?」
「ファイナルアンサーで」
その瞬間、観客がほっとため息をついたように見えた。浅野は
直感的に、嫌な気配を感じ取った。
まずい。まずい。俺は、とんでもない間違いをしているのでは
ないか? 俺は
「ざーんねん!!」
みのもんたは嬉しそうに言うとともに、銃をぶっ放した。
意識が途切れゆく一瞬の間に、浅野の聡明な頭脳は答えをはじき
だしていた。
ゲームは、我々が全員死ぬまで終わらない。観客は解放されない。
ならば、わざと間違えさせて、早めに全員殺した方が、観客にと
っては得なんだ……。

死の瞬間、浅野は悪魔の饗宴の中にいるような気がした。



35 名前: 城裕希 ◆mW8xs4YI 投稿日: 02/03/21 00:44

15

「ああ……」
浅野が射殺されるのを見て、小津は小さくうめき声をあげた。
「今ごろ、窓口には苦情がじゃんじゃんかかってるころでしょうな」
阿部が呑気に言う。小津は鋭い声で言った。
「あなたはさっきから何なんですか。事件を解決する気はあるので
すか?」
「もちろんですよ。今、自衛隊から最高の狙撃手を呼んでいるところ
です」
「それじゃあ遅いんだ!」
「まあまあ、声を荒げないで」
阿部はそばにあった新聞を広げた。
「世界プルルン滞在記、私好きなんですよ。糞番組だなんて
とんでもない。こんな、金で人の下劣な部分を煽り立ててる
番組よりよほどいい……って、失礼でしたかな」
小津は答えなかった。
「貴方はこの二つの番組のディレクターというわけだ。偉い
んですねえ」
「他にも何本か、番組を持っています」
「なるほど。こんなことが起きてしまったら、失脚という
わけだ」
「少なくとも、この番組はおろされるでしょうね」
「なるほど」
阿部は不意に立ちあがった。
「スタジオへ行きましょう」



36 名前: 城裕希 ◆mW8xs4YI 投稿日: 02/03/21 00:53

16

「ところで、小津さん」
スタジオへ向かう途中、阿部が話しかけた。
「貴方のみのもんたさんとの関係を教えていただけますか」
「関係、といいますと?」
「いつごろから知り合いなのか。恨みを買うようなことをしていないのか。
逆に、恨みを持ってはいないのか」
小津は立ち止まった。
「これは何ですか。尋問ですか」
「とんでもない。いえね、ちょっと気になることがありまして」
「気になること?」
「動機ですよ」
歩こう、と阿部は目で促した。肩を並べ、二人は歩き出す。
「この事件の動機はなんなのか。みのもんたさんは、おいおい話す
と言っていましたが、そろそろ限界です。お茶の間の皆さんも、
気になっているところでしょう」
「くだらないジョークはやめていただきたい」
「いや、失礼。性分でしてね」
阿部は微笑を浮かべながら言った。
「単純に考えて、今回の一件でもっとも損をする人間は誰か。
殺された本人、みのさんの家族、親戚。そして」
「スタッフ?」
「そう。貴方だ。爆発物をチェックせずにスタジオに持ち込ませた。
その責任は、貴方にある。この辺に動機があるのではないかと思い
ましてね」
阿部が話しているうちに、スタジオに到着した。入り口の前では、
公安のネゴシエーターが待機をしている。それを制し、阿部は扉を
開けた。
「さっきの話はあとでお伺いしましょう。生きていたらね」
阿部はニヤリと笑い、スタジオの中へ消えた。



37 名前: 城裕希 ◆mW8xs4YI 投稿日: 02/03/21 01:00

17

「おい、誰だ貴様は!」
スタッフの間を縫うように近づいてきた阿部を見て、みのもんたは
声を荒げた。縄張りに入るな、といっている犬のように。
「私は、警視庁捜査1課の阿部と申します。今回の捜査主任をやっ
ております」
両手を上げた姿勢で、阿部は言った。
「だからなんだ! とっとと出て行け! クイズの邪魔だ」
「少しお話をしましょう。フジテレビは、貴方が打ちきるまで
番組を放送するようですよ」
「うるさい。出ていかないと」
みのもんたは阿部に向かって拳銃を向けた。スタジオに緊迫が
走る。
「待ってください。私は防弾チョッキを着ています。撃っても
何ともありません。この距離で頭を狙うのは難しいことは、
貴方くらいの方ならわかるはずだ」
「観客を一人殺してもいいんだぞ」
みのもんたは観客席に拳銃を向けた。不気味な沈黙を保っていた
客席から、悲鳴があがる。まずい、パニックになったらおしまい
だ。阿部は冷静に考え、みのもんたの興奮が収まるあたりまで
後退した。
「判りました。私は立ち去ることにします。ただ、一つだけ
お聞きしたい。テレビの前の皆さんも気になっているはずだ。
貴方はなぜ、このようなことを始めたのか」
みのもんたはニヤリと笑った。
「そんなことか。ふっふっふ、三人目を殺したら言おうと
思っていたんだよ。無駄骨だったな」
みのもんたはカメラに視線を移した。
「では、テレビの前の皆様。今の質問にお答えしましょう」



38 名前: 城裕希 ◆mW8xs4YI 投稿日: 02/03/21 01:13

18

「皆さん、貴方はテレビを見ていて、物足りなく思ったことはありませんか?」
みのもんたは、カメラに向かって訥々と語り出した。その向こうには、一億人
近い人間が、かたずを飲んでいるはずだ。
「結論から言いますが、テレビの世界というのは全てやらせ、です。
生放送にも台本があります。ただ、やらせっぽくなく見せているので、判ら
ない人にはわからないでしょう。
私は長年、発信者としてテレビと関わってきました。そして、疲れたのです。
虚像を演じつづけることに。台本というベルトコンベアで流されつづける
ことに。
毎日毎日、愚にもつかない主婦の話を聞く振りをして、クイズ番組で馬鹿を
ヨイショして、若造と一緒に三文芝居を作り上げる。私は真実が欲しかった。
そこで」
みのもんたは拳銃をカメラに向けた。
「考えたのがこの企画です。死ぬか生きるか、それをクイズで決める。
かつて、こんな刺激的な番組があったでしょうか? これほど、全員が真剣に
なって取り組んだ番組はあったでしょうか? 私もスタッフも、解答者も、
そして貴方も……真剣だ。ここに真実は宿るのです」
みのもんたはそういうと、何がおかしいのか突然笑いはじめた。
そして、高らかに宣言をした。
「さあ、クイズを続けます!」






続きはスレで!!


>>46からですよー!

バトルロワイヤル好きな肉子的にはこれ、すごくおもしろかった!

このあと、おもいもよらない真実が隠されていた!!

おおーーーーーーーーっと!
この続きを『ネ コ と ポ テ チ と 私 の 生 き る 道 。』


『ぶるむん』
がまとめてくれてるよ!

スレ探しながら読むののまんどくせ('A`) けど、この続きよみてぇ!(゚Д゚)
な人はこちらへGO!!

Track Back URL: http://s03.2log.net/editor/tb.php?id=mitsuna18:blog:58
Track Back

 一言いいたい!(`・ω・´) みんなのコメント


この記事に寄せられたコメント

topにもどるんじゃぁ!

( `∞´)つ ポチットナ

Posted by 肉子◆SHOBON4z0w
Myランキング