タレコミ・人力フィルタのネタはMr.IHD(http://d.hatena.ne.jp/KJ-monasouken/)で使うかも知れません

[04/11/28-00:27]

村上春樹的デスノート(漫画サロン)


私が紹介した中で、自分的にベストスレッドだと思っているのは、プログラマ板の「村上春樹的みずほ銀行」です。

参考記事・スレ

村上春樹的みずほ銀行(プログラマー)
http://www.2log.net/home/monasouken/archives/blog185.html

村上春樹的スレのガイドライン
http://that3.2ch.net/test/read.cgi/gline/1045924385/

2chには結構春樹スレが多いのですね。ガイドラインにスレが立つほどですから。

ということで、デスノートと春樹文体の融合をお楽しみください。

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23 名前:名無しさんの次レスにご期待下さい[] 投稿日:04/09/11 00:50:57 ID:cP1lUcOp
ミサが最初にデスノートを使った若い男は、スポイラーのついた白いニッサン・スカイラインに乗っていた。
日曜日に家の近くを散歩していたら、「ドライブに行かない?」と誘われたので何となく乗ったのだが、
江ノ島近くでむりやりモーテルに連れ込まれそうになったので、傍らにあったデスノートを手にとって
相手の名前を書いた。するとうっという声を出して、心臓麻痺を起こしたのである。
ミサはうんうんとうなって苦しんでいる男をあとに残して車を飛び出し、近くの小田急の駅まで走った。
そして自動券売機切符を買おうとしてその時初めて、自分が右手にデスノートを握りしめていることに気づいた。
ミサは素知らぬふりをしてデスノートをショルダーバッグにしまい、電車に乗って家に帰った。
「それ以来ずっとこのノートをバッグに入れて持ち歩いてるの」と彼女は言う。
「ふうん」
と月はなんでもない風を装って言った。「で、それを使う機会はそのあとあったの?」
「ええ」彼女はバッグミラーに向かって口紅をなおしながら答えた。
「2回ほどね。1回はフェアレディーで、もう1回はシルビア。ねえ、どうして日産の車ばかりなのかしら?」
「どっちもやはり心臓麻痺」
「そうよ、心臓麻痺がいちばん簡単だもの。名前を書くだけでいいし」
「ふうん」と言って、月はもう一度心の中でうなった。心臓麻痺になるのってきっとすごく苦しいんだろうな。
考えただけでゾッとする。
「でもね」
とミサはパチンと化粧バッグを閉めていった。「その中には心臓麻痺にされて当然ってやつもいるのよ」
「そりゃ、ま、そうだろうけど」と月は返事をした。
 
68 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:04/09/14 01:07:05 ID:???
始めから終わりまで、しみひとつないデスノートを作ることは出来ないかもしれない。
しかし、僕はもう一度このノートを眺めて愕然とし、あきらめの言葉を口にした。
「いいさ、みんな好きなだけ書き込めばいい。」
しかしそれは自分の口から出たものとは思えなかった。

69 名前:マロン名無しさん[] 投稿日:04/09/14 01:20:19 ID:qHLP8jUc
とにかく、そのようにしてデスノートをめぐる冒険が始まった。

104 名前:マロン名無しさん[] 投稿日:04/09/27 02:46:17 ID:DKX8CSjp
「漫画に」
一言そういってから、Lは口に一気にケーキを押し込んで、空になった皿を勢い良く
テーブルの上に置いた。
「テーマはいりません。それが言い過ぎだというなら、必ずしも必要はない。
ねえ、だいたい世の中には、21世紀になってもあまりにテーマと名のつくものが
多すぎますよ。」

僕は黙って、Lが唇に残ったクリームを、服の袖で拭い取るのを眺めていた。
「すくなくとも僕は、このケーキみたいに、読みながら誰かを良い気分にさせる漫画、
そいつに存在価値を認めるね。」

少し考えてから、僕はこう言ってみた。
「でも、人間は誰だって、ずっと良い気分にだけ浸っているわけにはいかないだろ?
それだけじゃ物足りなくなることだってあるだろうし。」

Lはちら、と僕の方を見て、ひとつ首を振ってから、うんざりしたように言った。
「そのときは簡単です。やめちまえばいいんです。やめちまうんですよ。
そいつの漫画を全部本棚から放り出して、月曜日の朝に資源ゴミの回収にでも出しちまうんです。
それで、オーケー。あなたはもう、キラになる必要も無いし、こんな風に拘束されることで貴重な
時間を割かなくても良くなる。
すべてはシンプルに、いたってシンプルに解決します」

134 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:04/10/01 01:44:02 ID:???
「あなたは十八歳の頃何をしてたの?」
「デスノートに夢中だったよ」 二〇〇四年、我等が年。
「死神とはどうなったの?」
「別れたね。」
「幸せだった?」
「遠くから見れば、」と僕は海老を飲み込みながら言った。「大抵のものは綺麗に見える。」

146 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:04/10/04 21:47:35 ID:???
「甘い物やめたいんですけどね」と彼は言った。
「この仕事やってる限りやめられないですね。絶対駄目だな。食べずにはいられないんです。神経を使うから」
僕は黙っていた。

「神経を使うんですよ。みんなに嫌われるから。
探偵を何年もやっているとね、本当に嫌われるんです。目つきも悪くなるし、隈もできるしね。
どうして隈ができるのかよかわからないんですけどね、とにかく隈ができるんです。
そして実際の歳よりずっと老けて見えるようになる。座り方だって変わってくる。良い事なんて何もないです」

彼はコーヒーに砂糖を三杯入れ、クリームを入れて丁寧に掻き回し、ゆっくりと美味そうに飲んだ。
僕は時計を見た。

「ああ、そうですね、時間ね」
とLは言った。
「まだあと五分くらいあるでしょう?大丈夫です。そんなに時間はとらせません。
行方不明になっている女性のことですよ。南空ナオミっていう元FBI捜査官」

「南空ナオミ?」と僕は聞き返した。そんなに簡単にはひっかからない。

彼は爪を噛んでにやりと笑った。


147 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:04/10/04 21:48:27 ID:???
「ああ、そうなんです。今行方不明で捜索中です。普段は間木照子という名前で行動しています。
もちろん本名じゃないです。偽名ってやつです。やっぱりキラによる殺人でした。

私の勘に過ぎませんが。自殺じゃなかったです。一見どう見ても自殺なんですがね、でも自殺じゃない。
最近は見分けがつきにくいんです。昔はよかった。一目見れば自殺かそうじゃないかすぐにわかった。
外傷の有無とか、検視結果とか、鑑定結果なんかでね。
最近はだめです。そんなことをしてもわからないことがあるんです。科学的に証明できないこととかね。よくないことです。
それに危険だ。そうでしょう?

司法警察職員や検察官が捜査手順に則って調べてみてもわからないことがあるんです。
世の中にはいろんな奇妙なことがある。神もいるし、キラという顔と名前だけで人間を殺せる殺人鬼もいる。危険ですよ。
そう思いませんか?」

僕は仕方なく肯いた。

150 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:04/10/04 22:34:26 ID:???
「虫唾が走ります」
Lはクリームのついた指を舐め終わるとそう繰り返した。
Lが松田の悪口を言うのは今に始まったことではないし、また実際にひどく疎ん
でもいた。L自身にしたところで相当にあれだったが、僕がそれを指摘する度に
Lは決まって「私のせいじゃありません」と言った。
「いや、お前のせいさ」と僕は言って、そして言ってしまった後で必ず嫌な気分
になった。Lの言い分にも一理はあったからだ。

170 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:04/10/07 00:02:23 ID:???
「話してもいいかな?」とLが言った。
「いいとも」と僕は言った。

「まったく君はよくやってくれたよ。期待以上だったよ。
正直なところ、私は驚いているんだ。もっとも、君が手詰まりになたら
少しずつヒントを与えていくつもりではあったんだけれどね。
それにしても第二のキラとの巡り会いなんて絶妙だったよ。」

「はじめからわかっていたんですね?」

「あたりまえさ。いったい私をなんだと思ってるんだ?」
「さて」とLはつづけた。

「キラをめぐる冒険は結末に向かいつつある。私の計算と君の無邪気さのおかげだ。」

252 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:04/11/07 18:56:03 ID:???
「私は貴女の生活に一切干渉しません」
 とLは言った。
「貴女の人生なのだから、好きに生きればいいんです」
 彼女は肯いた。
「でも一言だけ忠告させてください。
バッグの中にノートを入れるのだけはよした方がいいですよ。
第二のキラと間違えられるから」
 それを聞くと彼女はテーブルの上の携帯を手にとって、Lに
思い切り投げつけた。Lは無表情でそれをかわす。
「どうして人のバッグなんかのぞくのよ!」
 と彼女はどなった。彼女は腹を立てるとすぐに何かを投げつけるのだ。
 だからLはそれ以上刺激しないために――バッグの中を探るのみでなく、
以前こっそり彼女の携帯を抜き取ったことがあることや、
自宅の部屋の隅々まで既に調べつくしてあること、
そして今も彼女の私生活をのぞき続けている、

なんてことは言わずにおいた。
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デスノートをめぐる話では定番の、原作者ネタもかなりあります。

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34 名前:名無しさんの次レスにご期待下さい[sage] 投稿日:04/09/11 02:39:57 ID:7z6ySoC7
オーケー、いいだろう。君はネームを作り、僕は絵を描く。

35 名前:名無しさんの次レスにご期待下さい[sage] 投稿日:04/09/11 02:50:32 ID:7z6ySoC7
「だいたいこのことの責任は百パーセントあなたにあります。
僕にはなんの責任もない。あなたが始めて、あなたが拡げて、
あなたが僕を巻き込んだんだ。人の頭に勝手に原作のイメージを植え付け、
勝手な漫画を書かせ、読者を裏切らせ、漫画ファンに批判され、
わけのわからない評論の泥沼に僕を落とし、そして僕を終わらせようとしている。
『デスノートはもうだめだ』・・・こんなひどい話は聞いたことがない。
そう思いませんか?とにかくもとに戻してください」

74 名前:マロン名無しさん[] 投稿日:04/09/15 22:19:37 ID:/Ff2+i0B
「そんなの自分で考えろよ、オバタ」
冨樫さんは顔を歪ませながら言った。
「ビール飲むか?」
いらない、と僕は言った。

75 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:04/09/15 22:20:21 ID:???
「冨樫さん?」
口の中がからからに乾いていた。
「冨樫さん?」僕はもう一度繰り返した。

76 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:04/09/15 22:34:33 ID:???
「要するにね、そこにハンター×ハンターがあると思い込むんじゃなくて、
そこにハンター×ハンターがないことを忘れればいいのよ。それだけ」

159 名前:マロン名無しさん[] 投稿日:04/10/05 18:07:36 ID:hYzYi34C
「何故漫画ばかり読む?」
僕はLが手をつけなかった生ハムの最後の一切れをビールと一緒に飲み込んで
から皿を片付け、傍に置いた読みかけの「ハンター×ハンター」を手に取って
パラパラとページを繰った。
「富樫がもう死んじまった人間だからさ」
「生きてる漫画家の本は読まない?」
「生きてる漫画家になんて何の価値もないよ」
「何故?」
「死んだ人間に対しては大抵のことが許せそうな気がするんだな」

174 名前:ハンター×ハンター[] 投稿日:04/10/07 00:31:14 ID:X9LGjVoZ
「ねえ、ジャンプを愛してる?」
「もちろん。」
「連載再開したい?」
「今、すぐに?」
「来年の…4月ごろによ。」
「もちろん連載再開したい。」
「でも私が訊ねるまでそんなこと一言だって言わなかったわ。」
「言い忘れてたんだ。」
「…単行本はあと何冊出したい?」
「5冊。」
「夏? 冬?」
「夏が2冊に冬が3冊。」
担当者はコーヒーで口の中のパンをのみ下してからじっと僕の顔を見た。

「嘘つき!」

と担当者は言った。
しかし担当者は間違っている。僕はひとつしか嘘をつかなかった。

181 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:04/10/07 20:29:52 ID:???
「僕も本当は連載なんかしたくなかったんです」
トガシヒロユキは、打ち明けるように言った。
「でもジャンプに出会って、どうしても連載したくなったんです」
「いい雑誌だよ」と僕は言った。
「大抵の漫画は少し生ぬるくて退屈だけど、選択としては間違ってないと思う」
「でも連載するって何だか怖いですね」
「良い面だけを見て、良いことだけを見るようにすれば、何も怖くないよ。
悪いことが起きたら、その時点でまた考えればいいさ」

236 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:04/11/02 14:30:53 ID:???
ネームのアイデアが沸いてくる間はとにかく描き続けるんだ。
おいらの言っていることはわかるかい?
描くんだ。描き続けるんだ。
何故描くなんて考えちゃいけない。
意味なんてことは考えちゃいけない。
意味なんてもともとないんだ。
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ガモウ説が有力かと思ってたけど、このスレは冨樫ネタばかりですね。

「休載を燃料にして走る車が発明されたら、冨樫はずいぶん遠くまで行けるわよね」
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