荒川の沖元さん
「
荒川河川敷にウサギの洪水 」(朝日 05/2/21)
飼い主は沖元智加男さん(57)。「こんなに増えるとは思わなかった」と困惑する。
以前は都内のアパートに暮らしていたがバブル崩壊後、日雇いの仕事が減り、7年ほど前にホームレスとなった。2年ほど前、今の場所に移り住み、知人からアナウサギ7匹をもらって、飼い始めたという。
このごろ調子に乗ってライブドア問題のことばかり語っていたけど、考えてみれば、ボクとは住む世界が違う富豪間の争いであり、ボクにはどうでもいいことであった。それよりは、この沖元さん問題のほうが、ボクには大事なことなのであった。
荒川のウサギについては、メディアで散々報じられているけど、ウサギ自体はどうでもよく、関心の的は沖元さん。おそらく、沖元さんがボクの未来像に近いであろう。子供時代には、ホームレスなんておとぎ話の国の住人だと思っていたが、今、おっさんの入り口に立ってみて初めて、ホームレスは我が身の問題であることがわかった。
だからこそホームレスが登場すると、彼らはどう生活しているのか、我が教科書として興味を持ってしまう。沖元さんの場合、週2、3日程度日雇いの仕事をしているというが、それは仕事にありつけた日が週2、3日ということであって、沖元さん的には「俺は毎日働けるぜ」状態なのだろう。たぶん月収5万円くらいで、うち3万円ほどがウサギ代に消え、残り2万円で暮らしているのであろう。2万円あれば、人はどうにか生きていけるということだ。
超低所得であっても、ウサギを飼うという余暇的行為にいそしむ沖元さん。よく日雇い労務者なんかは、仕事がない日にサウナで一日ボーッと過ごすというのが多いけど、沖元さんの現在の生活は、こういう階層におけるひとつの新しいモデルとなるのではないかと思う。
Posted by おてもん