歌う脳髄

どうでもいい事について考える凡百blog

タイトルキチガイサイト炎上過程に関する一考察

05/03/13
今回のネタがキチガイサイト炎上の構造なので、まず最初に、ブログが炎上する構造の模式図の概観をShuichi_Shibukawa_DQN_Diary(++)の澁川さんが描いているのでそちらを見ておくと多少分かりやすいかと思われます。
んでは、開始。


前二エントリ、即ち沈黙のオーディエンスと孫ニュースサイトの関係に関する一考察及びネタ元と子ニュースサイトと孫ニュースサイトの関係に関する一考察の二度に於いて、閲覧者が孫ニュースサイトを用いる事で、間に入る子ニュースサイトやネタを書いたサイト自体を経由する事無く、効率よく、直接目的とするネタに到達出来る事を示した(下図)。



上図は「一人の閲覧者」が「多数のネタ」に到達する図であり、また該当エントリでも書いた通り、「閲覧者主体」という視点から描いている。
これを、今度は後に炎上する「一つのキチガイサイト管理者」という視点から描いたものが、以下の図である。



ここで、先程までは存在していなかった「まとめサイト」が突然出てきたが、これについては後述するとして、とりあえずは、このような効率化された流れで、多数の閲覧者が一つのキチガイサイトに殺到するわけである。

こうして多数の目に晒された炎上サイトは掲示板、もしくはコメント欄から炎上し、多くの場合は遠からぬうちに閉鎖に至る。

さて、本題はここからである。

キチガイサイト増加の理由に対する一考察において、天然もののキチガイサイトの情報が、どのような過程を経て多数の閲覧者に至るかという流れを示した(下図、以下「図1」と呼称)が、この流れ図はあくまでも流れ全体を、俯瞰的な視点で描いており、実際に一つの天然キチガイサイトが炎上に至る過程についてはエントリ中を含め、一切言及していない。

図1
(上図を以降図1と呼称する)

よって本エントリでは、「一つの天然もののキチガイサイト」というものに焦点を当て、それが具体的にどのような過程を踏んで多数の閲覧者の目に晒され、また如何にして炎上に至るのか、その過程について述べていきたいと思う。

図1右側において、キチガイサイトがウォッチャーによって捕捉され、2ちゃんねるのスレッドに書き込まれることを示したが、この書き込まれた時点で、そこに常駐する、書き込んだ者と同様のキチガイサイトを好むウォッチャーの目にも晒されている事は言うまでもない。

こういった、しばしばサヨクによって「ネット右翼」と呼ばれる類の最右翼である(洒落ではない、と一応言っておこう)ウォッチャー達は、その時点から過去ログ等からキチガイサイトの情報の収集を開始し、それによって得た情報を該当スレッドに書き込み、スレッド内の住人同士で共有を行う。

そうして収集、共有される情報が十分な量に達し、またそのツッコミどころの多さにスレッドの消費が加速され、単体としてスレッドが立ち、一日に一本以上のスレッドが消費され始めた頃、その流れに追いつけないウォッチャーの為に、収集された情報を効率よく伝達する手段として「まとめサイト」が立ち上がる。
そしてこの頃、対象のキチガイサイトの掲示板・コメント欄にレスが入り始める(炎上前の発火段階)。


以前にも書いたと思うが、2ちゃんねるは情報の集約点としては非常に優秀であるが、

・スレッドが1000を越えるたびに新しいスレッドを建てる必要がある
・1000を越えたスレッドがDAT落ちし、大多数の利用者からは見えなくなる

という二点から、集約「点」ではあるが恒久的に利用可能な、常に十分な情報のある集約「場」とは成り得ない、という欠点がある。

これは言い換えれば、「書き込む」というスタイルから、速報性には優れるが、参照性とでもいうべきものが、特に注目の度合いが大きいものについては極めて低いと言える。

そしてこれは、一般の放送メディア、ニュース番組に酷似した構造である。

ニュース番組は、その主目的を「最近起きた事」を視聴者に伝える事に置き、その為に報道を行うが、それを形として残す事はない。
同様に、上記のように、ウォッチャーは「新しく得た情報」を自分以外の利用者に伝える為に、書き込みを行うが、そうして伝えられた情報はDAT落ちし、多数の閲覧者からは見えなくなる。

しかし、この二者間にはもう一つ、大きな類似点が存在する。
それが代替性・補完性とでも呼ぶべき性質を持つ、自分以外の存在である。

ニュース番組は、あくまで一つのニュースという「素材」を、テレビという「媒体」を用いて伝達しているだけであり、そのニュース自体は、速報性は失われるものの、それ以外のメディア、つまり新聞や雑誌でも、その「起こった事それ自体」の情報を得ることができ、また文字媒体で書かれたものの多くは速報性の代償として、十分な恒久性を持っている。

以下、ニュース番組のような、速報性を持つが恒久性のないもの(殆どが音声媒体)を「動的」、新聞、雑誌等の、速報性はないが恒久性のあるもの(殆どが文字媒体)を「静的」であると呼称しよう。ちなみに動的なものを固定化することで静的にする事は出来るが(音声・動画を録音・録画)、その逆は不可能である事は言うまでもない。

また、速報性を持ち、なおかつ恒久性のあるメディアの構築も可能であるが、動的メディアは伝達する情報全てを基本的に等価に扱う、正確には情報の軽重を見定める事無く報道することで速報性を維持しているという性質上、その全てに恒久性を持たせた場合、選別されないという理由から、殆ど参照される事のない、クズのような情報が大量に保存される為にコスト面で問題が出てくる事から、速報性と恒久性の二者が住み分けを行うことでリスクを抑える、相互補完の関係にあると考えられる。

そして、2ちゃんねるであるが、これはニュース番組と同様に動的なものに分類される。
そして動的である以上、恒久性は望めない。
よって、その動的に流れる情報を、静的な情報へと転換する要求が生まれることもまた必然である。
その要求に対する解答としての「まとめサイト」である。

但しまとめサイトは上で挙げた静的な例とは違い、スレッドの書き込み内容のうち、情報として重要な部分、特に事実を抽出している、つまり新聞や雑誌とは違い、書き手による主観が排除された情報を重視する傾向があるが、これは単純に、データベース的な役割に特化している為だと考えられる。

この意味では、スレッドやまとめサイトに言及する個人サイトの方が、より既存の静的メディアに近いと言えよう。
これらをまとめたものを下図に示す。




さて、このようにして成立するまとめサイトであるが、一般的に孫ニュースサイトは2ちゃんねるのスレッドに直接リンクを張ることは少なく(前述の「動的」であるが故にリンクを張ったところですぐにdat落ちし、リンクが意味を成さなくなる為)、まとめサイトが出来る事で孫ニュースサイトに紹介される事が可能となり、それによって最初に挙げた図1の構造が確立する(故に図1の「2ちゃんねる内の特定スレッド」とは直接的には「まとめサイト」のことである)。

そしてこの流れの確立によって対象のキチガイサイトは発火段階から本格的に炎上段階へと移行する訳だが、その炎上に於いても「2ちゃんねる」と「まとめサイト」は重要な役割を果たす。

まず閲覧者は孫ニュースサイトを経由し、まとめサイトから効率よく情報を把握する。
そうして情報が把握できたところで対象であるキチガイサイトを閲覧し、感想や検索によって情報を獲得する。

しかし、多くの閲覧者は「キチガイと真正面からやりあいたくない」や「やりあうにもサイトを持っていない」といった理由から、個人が識別されない2ちゃんねるの該当スレッドにその情報を書き込む。

更にそうして書き込まれた情報のうち、有用なものは再びまとめサイトに回され、新しい情報として閲覧者に伝達される。

このように、閲覧者・該当スレッド・まとめサイト・キチガイサイトで構成されるサイクルを繰り返す事で、そのキチガイサイトについての情報が集約・選別され、そこに更に孫ニュースサイトから人が流れ込む事でこの回転が加速し、キチガイサイトの炎上を進めることになる。その最終段階を下図に示す。



当初はウォッチャーがキチガイサイトを閲覧し、そのうち興味深い情報をスレッドに書き込み共有するだけであった構造のうち、情報の共有という機能の一部が、動的メディアでは満たせない部分を、それを補完する、静的メディアである「まとめサイト」に移転するという、ただそれだけで一気に効率化され、なおかつ自分で自分を加速するという、無限機関にも似た構造へと変貌する様は非常に興味深いと言えよう。

そうして加速し続けた結果がコメントラッシュ(だったっけ?)であり、その結果としての管理者の許容量限界を超えての閉鎖である。

以上の事から、キチガイサイトのまとめサイトが出来ているのを見つけたならば閲覧者はそのサイトがもう終わりであることを認識し、十分楽しむべきであるし、同様にキチガイサイトが頭に置いておくべき事はシンプルである。

「まとめサイトが出来たら諦めろ」

以上イマイチ締まらない感じにこの項これまで。


以下雑記。
上で「無限機関にも似た」と書いたが、多分燃料はキチガイサイトのキチガイ分。
色々なところに紹介されて、流石にキチガイサイトの表記を別のものに変えようかと思ったのであるが、それに代わる良い名前が思いつかなかった為そのまま。
炎上サイトだと、なんか本質と外れてるというか、聞いただけじゃ中身が分からんというか。





Track Back URL: http://s03.2log.net/editor/tb.php?id=singbrain:blog:174
Track Back

トップに戻る

コメントを書く  コメントを見る

( ・∀・)つ〃∩ ヘェーヘェーヘェー
Posted by rgy at 19:55