Webサイトの基本概念
05/04/29
我々が「インターネット」と呼ぶ概念が持つ機能はおおよそ
・情報集約場
・コミュニケーション
という二つに集約される.
但しこれら二つが厳然として切り分けられているわけではない.
厳密に言うならば,まず,環境に限定されず同一の情報を取得する為にインターネットがあり,それが転じて情報集約場としてのインターネットとなり,その先にコミュニケーションが現れた,と言った方が正しい.
この為ここに挙げた二つはある程度は分割可能であるが,完全に切り分けることは不可能である.
またここで言うコミュニケーションとは,既知の個人や団体と行うそれではなく,未知の不特定多数に対して行うそれである.
と,書いたところで何の事やらさっぱりだと思うので,例を挙げると,前者に対するアプローチが検索エンジンであり,後者に対するアプローチが掲示板と言えば分かるだろうか.
またそれらが不可分である事は,例えばWebサイト上で書評を書いたとき,それは他に対して公開された情報であるが,それと同時にその書評を読んで,他の誰かがそれに対する感想を書けば,その書評はコミュニケーションの一部(きっかけ)として機能している事となる.
さて,これらについて全部書いた場合,一つのエントリとしては異常な長さになるので,まずは情報集約場としてのインターネットについて述べていこう.
まず全ての前提として,インターネットを情報場として見た場合,全てのWebページはその所属と無関係な,全て等価のものとして扱われる.
我々はしばしば誰々(どこどこ)のWebサイトという呼び方をするが,厳密な定義を考えれば,誰々のWebサイトというものの実体は存在しない.
下図は当方のサイトを例に取った,その概念図である.

我々がWebサイトというものを考えるとき,
「歌う脳髄と名付けられたサイトの中に幾つものコンテンツがある」
という捉え方をするが,厳密には順序が逆,すなわち最初にコンテンツがあり,その集合体に対して(多くの場合はそれを書いた者が)「サイト名」というラベル付けを行い,一旦ラベルがつけられたならば,それ以降,新しく生成されたコンテンツのうち,そのサイトに所属させたいものについてそのサイトというラベル付けされやすい状況に置かれる.
ここで重要なのは,それを認識するのはいつでも閲覧者であるという事である.
書き手はそれをディレクトリ構造としたり,トップからリンクを張ることで,そのサイトの一部であると認識しやすくしているだけである.
時折フレームを用いてページごとパクり,叩かれる馬鹿が現れるが,パクっていることを知らないうちは,そのパクっているものがサイトの一部だと閲覧者に認識されてしまうことが,閲覧者によって認識されること,サイトという概念の曖昧さ,Webページそれ自体には所属が無い(トップページ等との関係によって所属が付与される)ことの証明となるであろう.
上記から
・Webサイトは無数のコンテンツの集合で成り立つものであり,その集合をサイトと呼称しているに過ぎない(この観点から考えた場合,子・孫ニュースサイトは特異な立ち位置にあることになるのだが,それはまたそのうちに)
・Webページは全て情報の塊でありそれらは等価である
という二点が明らかとなった.
ここから考えれば,インターネットとは無数の情報の塊の浮く海のようなものである.
検索エンジンは,そこから要求を満たすと考えられる情報を掬う網のようなものだ.
さて,このように人は情報集約場としてのインターネットを利用する訳だが,そのインターネットを利用するのが人である以上,先程述べた情報としてのWebページの等価性が失われるような予測を人間が起こす.
それはラベル付けによって塊と見なされる事に起因する.
即ち
「有用な情報が一つ存在するページには,同様に有用な情報が存在しやすい」
ということである.
ラベル付けはここに来てようやく意味を成す.
ただ情報を探索するだけならば全てのラベル付けは意味を成さず,誰が何の情報を出してようと意味が無い.
これは辞書の書き手の情報など知っていてもそれほど意味がないのと同じだ.
しかしあまりにも情報が氾濫すると,それを分類する必要が現れる.
その為のラベル付けである.
そしてラベル付けによって個体識別が可能となった時,その延長上にもう一つの予測が現れる.
それが
「多くの有用な知識を出力する人間には,その出力した情報と同じく価値があるのではないか」
というものである.
インターネットにおけるコミュニケーションの基本開始点はここである.
以下コミュニケーションとその発展系としてのSNSの項に続く.
以下雑記.
種まき終了.
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Posted by rgy at 18:33