歌う脳髄

どうでもいい事について考える凡百blog

タイトルポータルサイトの検索とGoogleの比較

05/07/03
巨大化する『Google』にひそむ危険性

Googleは上場したのはいいけども,掻き集めた個人情報の扱いとかどうするつもりよ?

というようなコラムなのだが,その中に

検索などポータルサイトの無料の付加機能にすぎないというのが一般的な通念だった時代に、グーグル社は検索で儲ける方法を考え出した。


という一文があるのだが,この「検索がポータルの付加価値に過ぎない」という部分が気になったので,この辺について少々書いてみたいと思う.

サイバーパンクなアレの台詞ではないが,ネットは広大である.
そしてあまりに広大であるが故に,一個人では到底その全てを把握する事などできない.
そして検索エンジンは,その広大さに対抗すべく生み出されたアプローチの一つである.

人がなにがしかの情報を探す場合に,それが自分の記憶の範疇に無く,インターネット上に存在していると思える時,検索エンジンを用いる.
そしてインターネット上に存在する情報が膨大であるため,必然的にインターネットを用いて情報を検索する機会は増加の一途を辿る.
検索の機会が増えれば,一々ブックマークから目的の検索エンジンを開くよりは,それをホームページにした方が効率がいいと考える.

ところで,ポータルサイトの目的とは何であろうか.
それは,アクセス数を掻き集める事である.

ポータルサイトを運営するのが営利企業である以上,ポータルサイトから利益を得なくてはならない.
その利益の最たるものが,広告収入であり,この金額はアクセス数に比例する.
故にポータルサイトはどうしても利用者を増やさなくてはならない.

そしてここで誰かが考えた.
検索エンジンを使わない者はいない.
ならばポータルサイトに検索エンジンを置けば,確実に,ある程度の利用者が見込めるのではないか,と.
こうしてポータルサイト=検索エンジンとも言える図式が組み上がり,ポータルサイトには必ず検索エンジンが存在するようになった.

しかし,ポータルサイトはあくまでポータルサイトである.
その収入が広告に依っているために,常に利用者を増やす必要がある.
ここで,ポータルサイトは選択を強いられた.
検索等の,現在ある機能を強化するか,それとも新しい機能を追加するか.

ポータルサイトは後者を選んだ.その理由は,単純にそちらの方が楽,すなわち買ってくれば(M&A)済むからだ.
そうしてポータルサイトはひたすら新しい機能を追加し,利用者を確保,増加させることに邁進した.

これとは対照的なのがGoogleである.
上記ニュースでも述べられていたように,Googleはその優れた検索エンジンと,シンプルなトップと検索結果のみを武器として一気に駆け上がっていく事になる.
ここで,この駆け上がっていく事ができた理由について考えておく必要がある(これが書きたかったのだが).


そもそも検索に関する全ての前提として

・人は検索エンジンを利用したくない

というものがある.

ブックマークに入っているサイトや,どこぞのポータルサイトに存在する事が分かっている情報(例えば天気や,旅行での目的地までの交通手段など)でコトが済むならば,それに越した事はないのだ.
そしてそれでは目的が達成できない時,「仕方なく」検索エンジンを利用する.
これがまず大前提であり,「検索エンジンに時間を費やしたくない」とも言い換えることができる.

そして「目的に適合する検索結果を出力する検索エンジン」と「シンプルなトップと検索結果」によって検索自体に費やす時間が減少させることでGoogleは成功への第一歩を踏み出す.
ここで特に重要なのは後者(前者はそれ以前のレベルの話であろう)で,ポータルサイトが広告によって運営されている以上,検索ワードを放り込むボックスのあるページや,場合によっては検索結果にすら広告その他の「検索に関係のない情報」が混ざり,非常に「うるさい」ページとなり,結果として検索にかかる時間を増大させる事になっていた.

ポータルサイトは,「そのページでできること」を増やすことでアクセスを稼いできたが,けれどもその「できること」があまりに増えすぎると,今度はどうすれば目的が達成できるのかが分からなくなる(ポータルサイトに限らず,例えばWordで使いたい機能がどこにあるのか分からないという経験は誰にでもあるだろう).
そしてできることを増やしすぎたために,「よく使うもの」の妨げになることも多々ある.

これに対して,Googleはポータルサイトにおいて「最もよく使うもの」が検索エンジンであることを把握し,更に「最もよく使うが,最も使いたくないもの」であることを踏まえ,それに「使いたくない」対策に特化することで成功したと言えるだろう.

これから先,Googleは色々な分野に手を出すだろうが(今でもそうだが),常にその戦略は特化かつシンプルという立ち位置を貫くのだろう.

余談であるが,ポータルサイトを何重にも固めた泥団子とすれば,Googleは小さなGoogleという核にソフトウェアを爪楊枝のように刺した,ウニのようなイメージであるな.
根幹はGoogleで,針のように特化したいくつかのソフトウェアが突き出しているといった感じか.

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Posted by 名無しさん at 05:37