ソーシャルブックマークは羅列型ニュースサイトの代替たり得るか
05/10/04
以前,
ソーシャルブックマークは孫ニュースサイトを駆逐するか?というエントリを書いて,その中で孫ニュースサイト(以下,意味を一意に定めるために「羅列型ニュースサイト」と記述)をソーシャルブックマークが駆逐することは有り得ない,と書いたが,最近,そうでもない気がしてきたので,再び少々書いてみる.
まず,当時のエントリでソーシャルブックマークは速報性に問題がある,と述べたが,ソーシャルブックマークに参加する人数が十分に多い現状を考えると,数によってフォロー可能ではないかと思い始めたので,その点は訂正.
また,羅列型ニュースサイトが大抵1日1回しか更新されない事を考えると,一日に何度も繰り返し見る,という行為に耐えられるソーシャルブックマークは,暇つぶしという意味では幾らか強い.
で,むしろ問題は,多数の人間が参加する事によって必ず起きる方向性の発散にあるんじゃないかと考え始めたわけだ.というわけでその辺りについて,以下述べていく事にする.
純粋に情報を掻き集めたいだけならば,情報の集約に特化した羅列型ニュースサイトを10も20も眺めればいい.しかし,羅列型ニュースサイトをそれだけの数,毎日眺める人間は早々いない.
その理由は,興味がない情報があっても仕方がない,という一点に集約される.興味のない情報はただの時間の浪費であり,消費できる時間が限られている以上,興味のない情報に費やす時間は無いし,そもそも苦痛だ.
ならば,羅列型ニュースサイトにおいて重要視されるのは,興味のある情報を収集する為の「効率」だ.
そしてその効率は,おおよそ情報の「含有率」と「含有数」で決定される.
「含有率」とは,ある羅列型ニュースサイトが一回の更新で追加するリンクの総数に対して,興味のある情報へのリンクがどれだけのパーセンテージが含まれているか,という「比率」である.
これに対して「含有数」とは,一回の更新で追加するリンクの中に,いくつ興味のある情報へのリンクが含まれているかという,単純な「数」である.
だから,羅列型ニュースサイトは
・ある情報についての含有率を高める事で特化したもの
・幅広く情報を扱う事(含有数の極大化)で含有率を凌駕しようとするもの
という二つに分けることが可能となる.
但し,後者も,大抵は「オタク受けのする情報」という特化をしているので,厳密にはその限りではない.むしろ,どちらに寄っているか,という問題であろう.
これを踏まえて,はてなブックマークのトップページを見たとき,人気のエントリや注目のエントリのリストを見ると,その方向性の無さが目に付くと思う.
これは,多数の人間が参加する以上,その趣味嗜好は多様になり,結果,その方向性が発散せざるを得ない.
個人によって運営されているため,羅列型ニュースサイトは,管理者自体の嗜好と,管理者が考えるサイトの方向性によって,ある程度方向性の統一が為されている.
そして閲覧者はその個人の嗜好に則り,サイト自体を選別してブックマークに登録し,そして更にニュースを選択する.
では,これと同種の状況をソーシャルブックマークで作り上げるためにはどうすればいいのか.
ソーシャルブックマークと羅列型ニュースサイトに関する,これと同種のエントリを読んだ際に,「自分と嗜好が似ている他のユーザを見つけろ」という意見があった.
おそらくこれはそれほど間違ってはいない.
だが
「じゃあ最初から羅列型ニュースサイト選べばいいんじゃねえの?」
という質問に対して答える術を持たない.
自分と嗜好の合う,しかも毎日大量のブックマークを入れるユーザは,羅列型ニュースサイトの管理者とやっていることはほとんど変わらない.
また,それ以外の手段を採るならば,自分と嗜好の合うユーザを「大量」に,「手作業で」見つけなくてはならないという非常に面倒な問題がある.
しかし,これに対しては一つの解答がある.
「ユーザが見つける」のではなく,「システムに見つけさせる」のだ.
現行のようなページ単位で同じページをブックマークしているユーザを示すのでは狭い.
もっと大きな単位で,「ブックマークの重複数」を指標として,重複している数の多いユーザや,そのユーザがブックマークしているページを見つけ出し,推薦させればいいのだ.
これは「多数によって構成される」事によってのみ実現可能であり,利用者は最低限の労力で最大限の効果が見込める.
多数の利用者と,それよって支えられる推薦システム.
これが,おそらく現状の最も理想的なソーシャルブックマークであると当方は考える.
そういうわけで,人とページの推薦システムがはてなで実装されんかなあ,と思う次第.
以上.
追記:アクセス解析でリンク元やらはてなブックマークのコメントやらを見てると一部勘違いがあるようなので.
上で言ってるのは,お気に入りがその役割を果たすんじゃなくて,人の推薦による,お気に入りに「登録する作業の効率化」だ.
一々自分に似た嗜好の人間探し出すのは面倒だから,「システムとして登録するまでのプロセスを楽にしよう」というのが主題.
あと,これによってニュースサイトの代替と成り得るのは,特定分野に特化したもの.数で押すタイプは,多分「一般的に受けているネタ」を拾うためのものとして生き残る.その意味では,はてなブックマークトップも同じ種類のものであろうな.
そんだけ.
以下雑記.
一応,
Yahoo曰く,
Blink.comとSoltivaには推薦が実装されてるらしい.
というわけで一応,実際に使ってみたんだが,Soltivaにはそれらしい機能の説明自体が見つからんし,Blinkの方はブックマークを適当に登録してみたものの,うまいこと推薦されなかった.
Blink使い込んでる人がいるのならば,その辺どうなのか聞いてみたいところ.
あと,ついさっき知ったんだが,
del.icio.usも,そういう機能を実装したらしい.
こっちの使い勝手もどうなんだろうか.
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( ・∀・)つ〃∩ ヘェーヘェーヘェー
Posted by rgy at 13:13