クニミツ政の農薬問題を否定してみる。
04/06/25
マガジンでやってるクニミツの政が、ここ最近の連載分で農薬について問題提起したいらしい。
この漫画をとっかかりにして世論誘導したいのか、クニミツの政のキャラ混ぜた紙面で管直人にインタビューした後に選挙の紙上シミュレートして民主党勝たせてみたあたりから微妙な臭いが漂ってきてたわけなんだが、たまたま
From dusk till dawn さんとこでネタになってたとこを眺めながら、色々思うところあったんでだらだら書いてみようかと思う。
で、その為に農水省のサイトに統計出てないかと思って探してみたら
稲作における慣行栽培と有機栽培、無農薬・無化学肥料栽培、無農薬栽培、無化学肥料栽培、減農薬又は減化学肥料栽培との比較調査 が出てきた。稲作限定ではあるが、まぁ野菜とそうそう状況は変わらんと判断して、コイツを使って色々検証してみようと思う。
まず、10aあたりの経営収支の総括を見てみる。
10aあたりの収量と60kgあたりの販売金額から10aあたりの販売金額が算出でき、この値は
有機栽培:198744.6
無農薬・無化学肥料栽培:182023.2
無農薬栽培:153058.3
無化学肥料栽培:135764.5
減農薬又は減化学肥料栽培:119515.7(単位は円/10a)
となり、続いて表のパーセンテージから慣行栽培についても同様の計算を行うと
慣行栽培:116525.4
となり、10aあたりの販売額において有機栽培は慣行栽培に比べて70%程度高い値を示している。
しかしながら経営費についても有機栽培は慣行栽培に比べ25%程度高い値を示しており、更に先ほどの販売額を10aあたりの労働時間で除してみると
有機栽培:4493.4
無農薬・無化学肥料栽培:3947.6
無農薬栽培:2944.6
無化学肥料栽培:4020.3
減農薬又は減化学肥料栽培:5608.4
慣行栽培:5522.5(単位は円/時間・10a)
といった数値を示し、慣行栽培が時間効率が最も高く、有機栽培はその80%程度の効率しかない(無農薬栽培に至ってはその効率が55%という著しく低い数値になっている)。
これはサラリーマンで言えば給料の基準額が20%カットされ、その損失分を補うために労働時間を6割増しにしたのと同じ事となる。
そうでなくとも日本の農業の平均年齢は加齢の一途を辿っており、
2000年の東京都のデータ では平均年齢56.3歳、年間従事日数150日以上の農業専従者では60.3歳、基幹的農業従事者においては61.7歳となっている。
50代も半ばを過ぎた老人に、今までと同じ生活を送るために6割増しで仕事をしろ、とでも言うつもりなのだろうか、この漫画は?
しかもそれに対する回答らしきものとして「児童に働かせろ」ってのは何の寝言だ?
老人よりも体力の無いガキに農業なんつー重労働が本気でできると思ってんのか、この作者は?
ガキの人海戦術でどうにかなるんなら、とうの昔に高価な農業機械が小規模農家を圧迫するという状況は解決してるしな。機械に頼らなくちゃならん状況が進行してるから、谷亮子が耕運機の運転してるわけだしな。売れるから。
ていうかこの作者は農薬の問題扱ってるが、「農家という職業」を舐めてないか?
・・・話を戻そう。
経済的な話で、先ほど有機栽培は効率が悪いと言ったが、じゃあ何故上記データで販売金額が慣用栽培に比べて高くなっているのかといえば、それは消費者が高値で買うからでしかない。ならば何故高値で買うのか、と聞かれれば「安全そうだから」と多くが答えるだろう。つまりこれは安全を金で買ってるつもりなんだろうが、果たしてそれは正しいんだろうか?一般に農薬が危ないと思われてるのは、その散布方法が見た目として非常に危険そうだから、という非常にあいまいな理由だったり、ここ最近急増傾向を示しているアレルギーの原因と目されている為であったりするが、そもそも農薬は危険なのであろうか?
有機栽培信奉者はすべからく生体内由来物質を安全だと主張したいらしいが、そもそもの前提として、その由来する生体が既に汚染されていた場合について考慮しておるのだろうか。アイガモ農法にしても、食物連鎖の下が既に汚染されていれば、それらは上に上がるにつれて蓄積されていくため、下手な毒物よりよっぽど危険になりうるんだが(ex.東京湾のイカ)。
農薬が完全無欠に常に安全だとは流石に主張しない、というか混ぜるのが農家の人間である以上主張できないが、だがだからと言って有機栽培に用いられる
で、よくアレルギーやらアトピーやらの原因として挙げられることが多いんだが、アトピーやらアレルギーは、元々生体内の防衛機構の暴走な訳で、例えばアレルギーの原因にとしては、ハウスダストやらダニによるとされている。というか、農薬でそんなもんが起きるなら、安全になっていく一方である今の農薬よりもよっぽどやばい農薬使ってた高度成長期にアトピーやらアレルギーが溢れ返ってた筈である事に何故気づかん。あの時代、まくべき農薬で農家の人間が死んでたような時代だぞ。
ああ、さっき出てきた「児童に農業」、やってもたまたま怪我したガキの親が怒鳴り込んできて訴訟沙汰で終わりそうな気がするのう。
まぁ、こんな感じで書きたいことは一通り書いたわけであるが、なんというか、現実を見ないで理想論で世界を回そうとしてるあたりは確かに民主党と相性良さそうな漫画であるな、これ。選挙にまつわる謀略戦の話は結構好みであるので読み続けはするが、またこの系統の解決策もなく世の中舐めた話書くようであって、俺に気力があれば突っ込んでみようかと思う。
以上これまで。
以下参考URI
http://www7.plala.or.jp/YAYOI/sub13-2-1.html 農産物の栽培表示(有機栽培等の語句の定義)
http://www.nouyaku.net/tishiki/baransu.html 農薬のリスクとベネフィット
http://www.v350f200.com/faq/05.html 有機栽培野菜と慣行栽培野菜に成分的な違いは無いらしい
しかし、ワシは人のネタから自分のネタひり出す事多いのう。
あと、データ触ってる時が一番楽しい俺は相当ダメな気がする。
追記:個人的に一番気分悪かったのは「国のデータは信用できない」という下り。
この国が個人の欲望の発現である所の銭以外のデータについて嘘をつく事は無いと俺は信じる。
それをやっちまったら、その瞬間から国際社会における国家としての信用度が底まで落ちる事を理解してるんだろうか?
で、例えば、なんでこないだ出生率公表が問題になったかと言えば、それはあくまで恣意的に公表を遅らせたと見なされたからであって、そのデータ自体に関しては一切問題にされてないのよな。
そもそも、政府は「機密だから」という理由で闇に葬る事ができるのに、どこに改竄する必要がどこにあると思ってるんだろうか?
更に言っちまえば、データに対する考察すらもやろうと思ったらいくらでも恣意的に解釈可能なんだから、国家としてデータの改竄する理由が存在しないのよな。
前から書いてる気がするんだが、否定するならするでちゃんと一撃で殺せるレベルの物を描いてもらいたいもんだわ。
追記:あー、なんだ、釣られた?
CGI
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( ・∀・)つ〃∩ ヘェーヘェーヘェー
Posted by rgy at 01:11