04/12/22 20:08
ネットと音楽の関係,2004 #4
僕が「音楽著作権」ではなく、
「音楽所有権」に着目したことと、過去に書いたことを、結びつけてみます。
たとえば、ファイル共有ソフト上に
「スピッツ/正夢.mp3」というファイルをハケーンしたとしましょう。
ここで著作権問題を問うってことはつまり
『このファイルの著作者は誰か?』を問うことですが
もちろん著作者はスピッツに決まっています。
もしラベルがリネームされていたものだったとしても
音楽を聞いてしまえば、そこから本当の著作者を探すことは難しい話ではないです。
つまり、この設問にはあまり意味がないのです。
それより、大事なのはむしろ『このファイルの所有者は誰か?』なのだと思いますです。
ここは難しいところです。
なぜ難しいのか。
それは、今まで「所有」はコピーできないというのが
僕らの前提としてあったからのように思います。
僕らの持っている時計も、服も、土地も、決して分裂しないし
また分裂させることもできない。
だからこそ、僕らは手に入れたそれを「所有した」と認識することができるわけです。
商取引は、この「所有」の概念の上に成り立つものです。
だって、自分が買ったものを、他の人も自由に使っていいってことになったら
僕なんか何も買わないで他人のものを使いますからね。
つまりはそういう話で、自分が買ったものを所有できる権利があるから
人はものを買うわけです。そうですよね?
えーと、つまり、「商取引」には、前提として「所有」があり
さらに大前提として「コピーできない」があるわけです。
この大前提がなくなってしまえば、連鎖的に「商取引」もなくなってしまいます。
ファイル共有ソフトが問題なのはそこです。つまり
「誰のものでもあるし、誰のものでもない」=「誰が所有者が分からない」ファイルがある以上
商取引が成立しないし、また発生もしないってことです。
個人で制作したフリーの音源だけしかない状況ならばともかく
音楽配信のように金が絡んでくるとなると
まず「所有権」を確定させなくてはならんです、どうしても。
今までの「所有権」は、コピーできないことが前提となってるわけで
それをコピーが無限にできる音源データで踏襲しようとすると破綻をきたします。
音楽配信サービスが日本で二の足を踏んでいるのは、それだからじゃんと思うわけです。
やるには「所有」の転換が必要かと。
んでどうするかは、僕が#1#2で提唱した感じになります。
音源はいくらでもコピーできるので、これを「所有する」ことはできません。
なので、代わりにプレーヤーを「所有」の主体に置きます。
(プレイヤーは音源みたいに、コピーして流そうという人はいないだろうし)
音楽を聞くためには、前に説明したように、プレーヤーにお金を支払います。
一回支払ってしまえば、同じ曲なら何度でも聞く権利が発生します。
肝心なのは、プレーヤーを所有したのであって、音源を所有していないってことです。
僕らはその音源ひとつひとつにじゃなくて、音楽の曲にお金を払ったわけです。
だから音源を失ったとしても、同じ曲であれば、
ファイル共有ソフトから拾ってくればまた聞くことができます。
A,B,C,D,E…という曲がネット上、ファイル共有上に転がっているとき、
このAという曲は誰のものか? Bという曲は誰のものか? ということを
今までの所有権の考え方でずっとやってきたような気がするのですが、
それだと埒が明かないので、
たとえばモナーくんはAとCとEという曲を所有している、
ギコくんはAとDとEとFという曲を所有している、という切り口でやってみると、
(もちろんAという曲が同じ音楽データだったとしても構わないです。)
膨大な音楽の所有の管理が、うまくいくような気がするです。
最後に、この案のメリットについて。
企業側のメリットは、購入された分だけの利益を確実に得ることができること。
もひとつ。別に配信などしなくても、勝手にファイル共有に流してしまえば
あとは勝手に広まってくれる。つまり配信のコストを少なくできることです。
つぎにユーザ側のメリットは、ファイル共有を完全に合法的に
かつ積極的に使えること。また、稀少な音源も同じく手に入りやすくなること。
最後に社会全体として、ファイル共有を経済活動に組み込むことで、
強力な味方として取り扱えることなどがあります。
てわけで、こういう仕組み誰か作ってくれないかなぁ。
まだまだつづくと思います。
パソコンはアップルかマイクロソフトって感じ
となるなら
テレビゲーム系は任天堂かソニー。
となるかと。
(168さん)
ああ、そうかぁ。なんというか、自分もよく分かってないまま例を示していたようです。
すまんです。
>iTunesでダウンロードした音源はファイル共有ソフトに自由に流せるんでしょうか?
もちろんダメです。CD買って流すのと同じですから。ちなみにiTunesは日本ではまだサービスされてなかったと思います。レコード会社との調整がうまくいってないぽい
(きてのくあさん)
コピーできる音源に課金しようとすると、どうしても勝手に流れちゃいますし、
そうなると買うより拾ったほうが人としては楽なわけで、
買った人が馬鹿をみるというのは、やっぱりだめだと思うんですよ。
別の次元で、別の軸から課金しようとしないと…。
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Posted by bone
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