Q:繰り上げ受給は、特か?損か?
昭和20年5月30日生まれの男です。
厚生年金には30年ほど加入していましたが、3年ほど前に料理屋を開店して依頼、国民年金に加入しており、保険料は払い続けています。
先日常連のお客さんとの会話の中で、65歳から貰うことになる国民年金の老齢基礎年金を60歳から貰う方法があると聞きました。
そうすると、毎回の貰う金額は少なくなるけれど、普通より5年も早く貰い始めるので、長生きしなければかえって得だとの話でした。
本当でしょうか?
私は若い頃からそれほど体は丈夫ではありません。
それに、そろそろ年金のことも考えておくべき年だと思い、ご質問させていただきました。
よろしくおねがいします。
A:デメリットも検討のうえ、慎重に決定してください!
常連のお客さんが言うように、本来なら65歳から支給開始の老齢基礎年金を、希望により60歳から64歳の間で貰うことができます。
これを「全部繰上げの老齢基礎年金」といいます。
仮に老齢基礎年金を60歳から貰い始めると30%減額されます。
現在の老齢基礎年金の額(年額)は、797,000円(平成15年価額。以下も同様)ですので、557,900円となります。
これを得と見るか、損と見るか、最終的にはご自分の判断によるところになりますが、少し参考になる話をしてみます。
厚生労働省が発表ししている「平成14年簡易生命表」によると、男性の平均寿命は78.32年、女性の平均寿命は85.23年となっています。
ここで、ある男性が78歳という平均的な年齢まで(78歳になる直前まで)
生きることと仮定します。
この人が65歳から通常に老齢基礎年金を貰っていたとしたら、
78歳までの累計額は、
77歳−65歳=12年
797,000円×12年=9,564,000円
となります。
では、もし
この人が60歳から繰り上げ支給の老齢基礎年金を貰っていたとしたら、
78歳までの累計額は、
77歳−60歳=17年
557,900円×17年=9,484,300円
結果は、若干ですが通常年齢である65歳から老齢基礎年金を貰ったほうが得だということになります。
またこれは大変重要なことなのですが、
老齢基礎年金を繰上げて受給すると、原則として「障害基礎年金」及び女性の場合には「寡婦年金」の受給権がなくなります。
以上のことを考慮して、これをどう捉えるかは、ご本人次第です。
なお、今回のご相談者の場合、生年月日および厚生年金加入暦があるということなので、一部繰上げの老齢基礎年金という選択肢もあります。
Posted by 名無しさん
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