ダイヤモンド三菱−新たなる翼−

挑戦者、冒険者、開拓者。そういった名で呼ばれる者たちはすべて愚か者だ。誰も目指さぬ夢を追った愚か者を待つのはあざけりか、喝采か。

【白の章】(7)快進撃! 佐藤準竜師

06/04/12-09:40
 不定期ガンオケ日記。

**

 登場人物

佐藤尚也……………戦車兵。中隊長にして本編の主人公
菅原乃恵留…………戦車兵。明るい少女
野口直也……………突撃兵。靴下が好き
渡部愛梨沙…………突撃兵。オンザ
小島航………………突撃兵。美少年
岩崎仲俊……………整備兵。腐った弁当も食える
吉田遥………………整備兵。暗い
工藤百華……………整備兵。複雑な過去を持つ
鈴木真央……………整備兵。佐藤のパートナー


 1 進軍! 攻勢作戦

 黒髪の美少年が、ブリーフィングのあとにつぶやいた。第108警護師団第4中隊突撃兵、小島航である。
「こいつは大変な作戦だぞ!」
 かれはごくりと唾を飲んだ。その小島を見て、凡庸な顔立ちの少年がくすりと笑っていた。
「なアに、とっとと親玉をみつけて、やっつけちまったらいいのさ。それとも怖気づいちまったのかい、小島サンよ!」
「オ、おまえさんと一緒にするなよ! このあいだ〈スキュラ〉を見るなりぶるっちまってたのは、どこのどいつだい?」
 野口のからかいに、小島も負けじとやり返す。まッたくいつものやりとりだわ、と菅原乃恵留などはあきれていたが、そろそろ出発の時刻なのをみて、ぴしゃりと言ってのけたものがいた。我らが中隊長、佐藤尚也その人である。
「おい、喧嘩なら作戦のあとにしないか。お前ら二人とも津軽海峡に叩ッ込むぞ」
「よしてくださいよ隊長。つっかけてきたのは野口のやつですぜ」
「何をいいやがる! この小島のロン毛野郎の方こそ青森の海に沈めるべきです、隊長!」
「やめろと言ってるんだ!」
 男三人のやりとりに、菅原乃恵留も渡部愛梨沙も身を震わせて笑っていた。一見仲が悪いようにも見えるこの三人が、誰よりもお互いを信頼している仲間であるということを、二人ともよく知っていたのだ。
 軽い口げんかで緊張をほぐした佐藤小隊が戦地に着いた。今回の作戦は攻勢作戦、敵〈幻獣〉の司令官を発見し、撃破する作戦である。佐藤が言った。
「いつもの作戦で行くぞ、いいな!」キュラキュラとキャタピラを軋ませて、かれの愛車である95式対空戦闘車両改II、通称〈ジュピター〉がすごい速度で進軍をはじめた。
「わかってまさァ、隊長!」
「了解ですぜ!」
 真っ先に返事をしたのは、ウォードレス〈烈火〉に身を包んだ小島と野口である。
「真正面を隊長が切り開き、撃ちもらしをあたしたちが片付ける」菅原も92式歩兵戦闘車を操縦しながら続く。「任せておいてよ」
「余り無茶はしないでね、隊長」
 〈烈火〉をまとった渡部も、99式軽機関銃を構えて言った。こうして、輝ける佐藤小隊の新たな作戦が幕を開いたのである。

 2 大勝利

 佐藤隊長の愛車である〈ジュピター〉は、20mmガトリング砲を撃ち鳴らしながら戦線を進んだ。恐るべき人類の脅威、〈幻獣〉の中でも屈強な〈グレーターデーモン〉や〈スキュラ〉が次々と砲弾を受けて倒れていく。かれらの放つビームやミサイルも、〈ジュピター〉の厚い装甲に阻まれてしまうのだ。
「ようし、あいつが親玉だな!」意識の隅に〈ナイトメア〉と呼ばれる〈幻獣〉の姿を捉え、佐藤隊長はニンマリと笑った。「もらったぞ」
 二発、三発。〈ジュピター〉の砲火は〈ナイトメア〉をまたたくまにやっつけてしまった。敵〈幻獣〉は一気に潰走する。佐藤小隊の大勝利であった。
「へへっ、さすがはおれたちの隊長だ!」うれしそうに、小島が笑顔をむけた。「こうなるっておれは最初っから信じてましたよ」
「こいつ、調子のいいことを言いやがって」
 そういうものの、佐藤隊長の顔もほころんでいる。
「本当ですよ。小島のやつめ、最初はあんなにぶるってたくせに!」野口が笑った。
「なんだと? 俺は〈スキュラ〉を二体もやっつけたってのに、お前なんぞは〈ゴブリンリーダー〉をすこうし倒したっきりじゃねえか! この靴下マニアのボンクラやろうめ」
「言ったな、男女め! 頭に来たぞ、ここでコテンパンにノシてやるから、覚悟しやがれ!」
 小島と野口が、またやりあいはじめた。今度ばかりは佐藤隊長も止めようとはしない。なぜなら、彼らがどれだけお互いを、仲間を大切に思っているか、一番よく知っているのが佐藤隊長であったからだ。
 この戦いでは、小隊員4人もそれぞれに戦果を上げていた。またその戦功により、佐藤小隊は遂に〈精鋭部隊〉と呼ばれるようになり、佐藤尚也は学兵としては最高の階級、〈準竜師〉となったのである。

**

 いくらなんでも難しすぎた。とりあえずここまで(笑)

TBURL Comment

Posted by 加納正顕
ダイヤモンド三菱−新たなる翼−